2017年度 カリキュラム@デジタルハリウッド大学院 2017年度 カリキュラム@デジタルハリウッド大学院

美的感覚錬成論6

日付
2018年01月31日 19:00~
場所
デジタルハリウッド大学院大学
受講生の感想

記:濱木 美香

金子英之先生「美的感覚錬成論」6回目のテーマは『名画・名作から人類の英知を総覧してみる』

先史~現代まで、各時代を代表する名作と時代背景とを受講生のレポートを繋げることで概括した。
これはメタ美術史、STRAMDらしい壮大な試みである。

見えてきたものとは。
”時代が変わると求める表現がかわる”
”改革者の後には模倣者がうまれる”
”どんな芸術家(天才)も、その時代の強い様式を超えることはむずかしい”
”様式の支配者は権力に登用される”
”前時代のウィークポイントこそが変換のポイント”
”様式の停滞は原点回帰につながる” …など

人類の歴史は、4万年前から、自然・人間・神・世界・産業・人工・環境...等の新しい要素が登場し、または要素間の関係性がグラリグラリと変わっていく「パラダイム大変換」の繰り返しである。
それでも。
改めてなぞってみたところで、やはり、今この時代は「人類が未経験の大きな大きな変革の時」のように思えてならない。
例えば、数年後、この講義の資材や情報は、視覚に依らない強い没入感のコンテンツに変わっていることだろう。
受講生は、何を感じ取り何を考えるのか。

STRAMDを受講して10か月目、私は本当に「仕事人生 第二弾ロケット」が点火してしまった。
18年務めた企業を辞め、異業種で猛烈に走り出して1か月。
偶然と無意識のなか“使命”を感じては、突き動かされるような日々。
やはり、皆も自分も、変革期の只中にある。

授業後、ジップロックから丁寧に取り出された“白い板”に刻まれていたのは甲骨文字。
占いの結果を伝える牛の肩の骨に、云千年前?の当事者の必死を見つめながら考える。
さて。いつの時代の当事者も、こんな想いを抱えながら生きて紡いでこられた歴史であるか。

《STRAMD》

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