Curriculum
ニュービジネススクールの実際
エモーショナルビジネスデザイン論1
- 日付
- 2017年09月14日 19:00~
- 場所
- デジタルハリウッド大学院大学
- 受講生の感想
-
記:笹森 英樹
「自分たちが何のために存在し、どんな価値を作っているのかを社会にメッセージとして発信することが差別化になる時代」(コトラー)ものやサービスで他との違いをなかなか打ち出せず苦しんでいる中、「もの」から「こと」へと叫ばれて、もうずいぶん経つような気がします。調べてみると、日産セレナのCMで「ものより思い出!」って言ってたのが今から13年前。「結構前だなあ」なんて思いながらYOU TUBEみていて、ふと思い出したあるデータ。そういえば10年やそこらどころではありませんでした。2012年の「国民生活に関する世論調査」。「今後の生活において心の豊かさと物の豊かさのどちらを重視するのか」の質問項目ではすでに、1980年代前半に「もの」と「こころ」が逆転し始め、80年半ばから徐々に「こころ」が「もの」を大きく上回っていくというもの。80年代は家電でも、車でも、何か新しい「もの」がうちに来るたびに気分がアガったものでしたが、そのころからすでに日本は「もの」じゃない人が増え始めていたようです。とっくの昔に機能から感情に受け手のこころは移っていたのに、多くの企業は私自身も含め、ものこそすべての企業文化の中で育ってきているので、わかっちゃいいるけど変われないもどかしさを感じていると思います。そんな中、今日の講義では、これでもか!というくらいたくさんの具体的な事例を様々なエピソードを盛り込みながらお話しいただきました。そんな事例の中から学んだことは、顧客の経験全体のプロセスをみることの大切さ顧客から見た全体の経験をデザインすること感覚が鈍くなっていて、「当たり前」だとおもっている問題に気付くこと人から見たらそうではない、自分たちしか知らない「当たり前」に気づくことそしてとても興味深く見逃せないのは、どのケースも成熟産業であること。言い訳ばかりしてられません。