2017年度 カリキュラム@デジタルハリウッド大学院 2017年度 カリキュラム@デジタルハリウッド大学院

人工知能の時代と日本企業

日付
2017年06月14日 19:00~
場所
デジタルハリウッド大学院大学
受講生の感想

記:本間  玄

国産AI第一人者との四方山話は放課後の課外授業(w/アルコール)でむしろ盛り上がったのだ。

本日の授業は人工知能=AIである。
個人的には仕事でAIを使ったシステムソリューションをお客様の課題解決の為にご提案をしている身、当然ながら興味津々だった。

国産AI第一人者である株式会社 FRONTEO 執行役員CTO 行動情報科学研究所 所長 武田秀樹氏に「人工知能の時代と日本企業」について講義頂いた。

武田氏は平たく言うとKIBITと言うAIエンジンの中の人である。

勝手に説明すると、見た目はよく言えば星野源似の朴訥な感じ。
趣味はギターを使った作曲で、家にスタジオもあると言う本格的な趣味の様です。

そして武田氏のいる株式会社FRONTEOはとてもダイバーシティーがとっても進んだ会社でグルーバルな環境である。
女性社員41%
外国籍社員73%
海外拠点15拠点
海外売上比率75%

人工知能というと、日本人はどうしても手塚治虫のアトムなどのロボット漫画に引きずられるし、ターミネーターのSKYNETなどから全知全能的なすごい何かが、うっかりすると悪さをするのでは?と言った根拠のない悪い妄想を抱きがちであるが、氏はそれを明確に否定されている。

そもそも人工知能とは何なのか?

人工知能には大雑把に言って二種類あると言われていて、
  1. ジェネラライズドAI
    SF映画に出てくる様な、なんでも出来てしまう、全知全能的なAI。
    2001年宇宙の旅」の宇宙船ディスカバリー号に搭載されたHALみたいなイメージでしょう。(余談ですがHALはIBMからアルファベットを一文字ずつずらしたものと言われています。)
    でも実はまだ存在しない。映画だと2001年には実現できていたのにねー。
  2. スペシャライズドAI
    適応領域を絞った形でスーパーな能力を発揮し人間の行動をサポートするコンピューターシステム。
    今、AIと言われ世の中で活躍し始めているのはこちらである。
ジェネラライズドAIはスペシャライズドAIの延長線上には無いと言うのが氏の考えである。
基本的にAIは人の代わりに何でもやってくれるのではなく、人の作業を軽減する為にデータを絞り込んで、優先度の高い候補出すことが機能のベースになっているようだ。
例えばFRONTEOが提供するディスカバリ支援ソリューションは簡単に説明すると、弁護士先生たちが裁判で使う証拠を探すのに、電子データとなっている膨大な資料の中から証拠となり得るデータを発見するe-Discoveryと言う業務を支援している。(詳しくはこちら→www.fronteo-legal.com/ediscovery/
つまり、証拠となり得るデータの候補は発見してくるが、「これが証拠である」と判断をするのは引続き人間がやっているのが興味深い。もちろん、確度の高いものを「これが証拠です」とAIに判断させることは可能なのであろうが、今のところそれはさせていない様である。

そして、それを踏まえてリテラシーの移り変わりについて説明いただいたが、
世の中にインターネットが出てきた頃に言われたのがITリテラシー
クラウドやBIGデータみたいなものが出てきて言われているのがデータリテラシー
そしてAIやIoTの世の中で言われ始めているのがディシジョンリテラシー
と言うことらしいのですが、とっても腑に落ちました。要は物事を判断する能力が大事ってことですね。

そして武田氏のFRONTEOがAIで実現したいのは「生産性の向上」「健康な社会」と言うことです。
アメリカなど他国は生産性が高い、日本は低いとよく言われますが、個人的には「日本の生産性が低いのはなく提供するサービスレベルが異様に高い結果、生産性が低い様に見える」のだと思っていました。
そして武田氏はその問題を諸外国に比しサービスなどの対価がもの凄く安いのに求めるサービスレベルが異様に高いことであると結論されている様で、これも完全に腑に落ちました。
確かに生産性の低さはおもてなしの結果であると言うのはその通りかと思います。
「エクスペリアンスかリーズナブルか?」
この武田氏の課外授業でのコメントは今後全てに日本人が考えて行くべき課題の様な気がします。

AIは我々の生活にもっともっと浸透してくるのかと言う質問に対しては、
「入ってくるのは間違いないが見えないかもしれない」
Uberが登場したおかげでタクシー料金の降車時の支払いと言う行為ががなくなった。
今までやっていとことが不要になるAgent型のユーザー体験が主流になり、それをハンドルするものの一つがAIと言うことの様である。

そして我々は今後到来するであろう何でもAIが選択肢を与えてくれる世界で、
  • 与えられた選択肢の中から本当に正しい選択をすること。
  • 提示された選択肢以外の選択があること。
をわかっていないと、実に恐ろしい世界が待っていると言うことで、ディシジョンリテラシーを高めるためのSTRAMDなのでした。

そして恐らく授業で話して頂いた内容はきっと講演会でも話されているんじゃないかと想像できるのですが、
  • その後のQ&A
  • 放課後の課外授業(w/アルコール)
はSTRAMDでないと経験できないので、ものすごいバリューがあるな〜と感じております。

デジタルハリウッド大学院と連携5年目 2017年度第8期開講

《STRAMD》

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