2017年度 カリキュラム@デジタルハリウッド大学院 2017年度 カリキュラム@デジタルハリウッド大学院

ICT特論1

日付
2017年05月24日 19:00~
場所
デジタルハリウッド大学院大学
受講生の感想

記:伊藤 耕平

まさに21世紀の教養である。
ICT特講をそう形容したいと私は思います。
 
ここで言う教養はデジタルを使う・活用するという意味もありますが、新しいデジタルプロダクト・サービスはいつでもどこででも生まれ、あっという間に広まって人類の概念を変えうるものであるということを肝に銘じること、これこそが21世紀の社会人にとっての教養ではないか、と私は考えております。
 
本講義冒頭に杉山先生が「例えば50~60代の経営者はメールが登場したときに『手紙が便利になったものだな』くらいにしか受け止めない。本質はそこではないのに。」とおっしゃいました。電子メール、そしてインターネットがもたらしたのは単なる利便性だけでなく、すべての人間がつながるという新しい世界でした。
 
杉山先生が90年代半ばに芸能事務所と一緒に手掛けたバーチャルアイドル「伊達杏子」の話はまさに驚愕・慧眼な話でした。
いずれは人工知能を活用しこのアイドルがファン1人1人といつでもオンタイムでコミュニケーションできる、100万人に1対1対応するアイドルというコンセプトで開発されたそうですが、当時ネットが広まり始めたばかりで当然TwitterやFacebookなど無かった時代によくそんな未来を思い描けたなと驚愕しています。そしてそれは現代から見るともはや予言にも見えます。
ここまで空恐ろしいほどの先見力は誰もが持てるものではありませんが、既成概念が変わるようなことが簡単に起きうる(起こせうる)ということを知っておくこと、実感することは非常に重要なことだと思います。
 
 先生はこうもおっしゃいました。
「デジタルの世界ではMBAは役に立たない」
Facebookの新規ユーザーは1年で2億人増加しているそうです。
分析して解を探すというやり方ではこんな突拍子もないものは作れないし、
そもそも20億人近い人間がつながる未来なんて想像だにしえないでしょう。
 
ここでSTRAMDの基本姿勢のうち1つ「How toよりWhy to」が思い出されます。
解を探すのではなく創造する、それがSTRAMD的なのではないでしょうか。
“正解”“不正解”の答えの積み重ねではなく、探求心・創作意欲・好奇心といったある種フロンティアスピリッツというのでしょうか、答えが無いなら自分が作る!ぐらいの気持ちが大切なのだとデジタルテクノロジーとコミュニケーションの歩みを見て思わされました。
 
ICT特講、第1回目ということでデジタルテクノロジーの歴史を総覧する内容でしたが、今後の講義はさらに突っ込んだものになるのでしょうか?新たな出会いが非常に楽しみです。
 
 
 

《STRAMD》

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