2017年度 カリキュラム@デジタルハリウッド大学院 2017年度 カリキュラム@デジタルハリウッド大学院

ファッションと社会論

日付
2017年05月17日 19:00~
場所
デジタルハリウッド大学院大学
受講生の感想

記:笹森 英樹

「よし、終わった!」
と新規登録ボタンをクリックした瞬間になぜかログアウト、泣きそうになりながら、記憶をたどりリライトです。

みなさん、こんばんは。

気がつけば、この業界(アパレル)にそこそこの年月身を置くものの1人として、今日はどんな刺激をもらえるか
楽しみにしておりました。

冒頭「ファッションに興味ある人?」との質問。
(意外と面と向かって聞けない質問。いきなり友人や会社の同僚に聞かれたらちょっと引きませんか?)
ほぼ全員が挙手していたことが非常に興味深く、売れない理由を環境や社会のせいにしてしまっている事を痛感。
わずか20人弱ではありますが、そうは言ってもSTRAMD、異業種、多世代混合の社会の縮図だと思って肝に銘じます。
提案していること自体がずれているだけなんだなと。

講義はお題目の通り、ファッションと社会の関わりを歴史の変遷とともに解説。
「ファッションとは何か?」から始まり、大戦をきっかけにした女性服の大きな変化の話におよび、
業界の裏話に流れ(ここでは書けません、聞きたい人はSTRAMD9期生ご応募ください)
「そうだよなあ、だからダメなんだよなあ、アパレル」なんて1人大きく頷きつつ、
先生ご自身の時代を読んだ華麗なる転身、現在のファッションの状況へと続き、
気がつけば恒例の質問大会へとなだれ込みました。

「ファッションは服という表層的なものではなく、社会や経済と連動しているもの」
「デザイナーが服を変えるのではなく、その社会や状況の人間の行動や必要性が服を選ぶ」
「服の歴史は簡略化と(素材の)高機能化の進化」
「ウェストをなくしたシャネルと復活させたディオール」
「カジュアル服は労働着と戦闘服が起源」
「メーカーからSPA,無店舗販売までの変遷」

私自身は現場現場で得た知識しか持ち合わせておらず、きちんと勉強した事がなかったので、
断片的な話が整理されとても勉強になりました。

「ファッション業界は価値観がアップデートされていない!」

痛快痛烈なコメントを勝手に現在の元気のない業界へのエールと受け止めながら、
こんなコメントで締めていただきました。

「今日性を保つ秘訣は自分が買う、普通の感覚、消費者目線!」
身近なリアリティってやっぱり大切だよなあ。

最後に私も含めた8期生最年長組が「響くわあ、深いわあ」と、ぼそっと唸った先生からのコメントを、
あらためてみなさんと共有して終わりたいと思います。

「ファッションは 繰り返しちゃダメ 自分では」

(また最近流行っているからといって、箪笥の奥から当時の流行を引っ張り出し、自分では着てはいけない。
新しい世代が身にまとうから、かわいい、かっこいいの意)
 

《STRAMD》

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