2016年度 カリキュラム@デジタルハリウッド大学院 2016年度 カリキュラム@デジタルハリウッド大学院

アートディレクション論

日付
2016年11月30日 19:00~
場所
デジタルハリウッド大学院大学
受講生の感想

記:泉 佳子

今回は、まるで物語を聴いているような気分になった。

なぜなら、講義というよりは人類の文化の歴史を辿っているような印象を受けたからだ。

 

浅葉先生といえば、「文字」と「卓球」の人・・・という印象が強い。

個人的には、現在は母校の所長をされており、学科が違ったので直接授業を受けてはいないが、同級生には浅羽ゼミ生だった友人がいる。

当日は、「現在に至るまでの経歴をご自身の言葉で解説していただける機会は貴重だ!」と思いながら、そしてドキドキしながら耳を傾けた。

 

実は、2008年の「祈りの痕跡。」展(21_21 DESIGN SIGHT)が開催された際、展覧会で販売された冊子のサイン会があり、サインと握手をしていただいたことがある。

その時もドキドキしながら列に並び、いよいよ自分の番だというのに、二十歳そこそこの私は緊張のあまり何も言えず「ありがとうございます!」を連発しただけというほろ苦い思い出になっている。

それはさておき・・・ご自身を『地球文字探検家』と称して世界中を旅されていたことを知ってから、わたしの中では「文字の人」というイメージになったのだった。

 

軽やかな口調で、過去の有名な広告の裏話や幅広い雑学(?)を交えつつも、“文字への強い情熱”が伝わってくる内容だった。

必ずしも書でなくとも、毎日日記を書くなど、“一人で静かに”行うアウトプットを習慣的づけることで、思考がまとまっていく瞬間が生まれるのだという。

 

私は高校生までは書道教室に通っていたが、それ以降はほとんど墨に触れてこなかった。

文字に関するお話の中で紹介された、書家 石川九楊の「精神の震えを書に込めろ」という言葉。

最近、何かに魂を込めただろうか。

忙しさにかまけて、どれもこれも均質的になっていはいないだろうか。

 

ところどころでドキッとさせられながら、アッという間の2時間が過ぎた。

今度実家に帰ったら、習字道具を引っ張り出そう。

まずはそこからだ。

《STRAMD》

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