2015年度 カリキュラム@デジタルハリウッド大学院 2015年度 カリキュラム@デジタルハリウッド大学院

健康、長寿、人生をデザインする漢方とは?

日付
2015年05月30日 17:00~
場所
デジタルハリウッド大学・駿河台キャンパス
受講生の感想

記:佐藤 大介

今回はSTRAMDの第2期を修了された
薬剤師/漢方カウンセラーの末次真緒先生を迎えての公開講義でした。

講義冒頭で中西先生より「先生徒」という言葉がご紹介されましたが、
これはより知見のある人が皆に教え伝えれば良いという概念を表した造語だそうで、
今回は文字通り、普段まったく触れることのない分野を知るための
とても良い機会とさせていただきました。

さて、まず最初に白状してしまいますが、
わたしは漢方という分野について、ド・門外漢ということもあり、
本講義は文字通りにまっさらの状態での受講となりました。

そもそも薬というものに関しては、
西洋・東洋という区別をしたこと自体がほとんどないかもしれません。

これまで風邪をひいたときや頭痛がひどいとき、倦怠感があるとき、
目の前にあるのがいわゆる一般薬であれ漢方薬であれ、
とりあえず飲んでしまえばひととおり安心して、
いつのまにやら完治しているということをしているような気がします。

先生によると、
漢方は、好奇心のある人・素直に受け入れる人と
逆に疑り深く考えてしまう人とで効き方がまったく異なる。
・・・というようなニュアンスのことをおっしゃっていましたが、

そういう意味では、薬というだけで無条件に効果がでやすい楽天的な自分は、
一般薬も漢方薬も同様にうまく作用する、ある意味お得な性分なのでしょうか。

さておき、自分は慢性的な頭痛持ちのため
普段より外出時はカバンにいつも頭痛薬を忍ばせているのですが、
もう長年にわたりこれを自分の体質だろうと受け入れている状態なので、
生活習慣や食事などを見つめて根本的な原因を探り出して、
根治治療しようなどという考え方をしたことがありません。

西洋医学がすでにかかってしまった病気に対する対処療法なのに対して、
東洋医学は未病の段階で取り除く根源療法だという今回の講義を振り返りますと、
これまでの自分は漢方薬も、
西洋医学的・対処療法的な使用をしてきたということかもしれません。

なにより漢方=漢方薬を差す言葉のように認識していたのですが、
普段の生活習慣や心身の状態を見つめ直し、
病を未然に防ぐための考え方や習慣までを含めて漢方の領域と考えると、
西洋・東洋どちらか一方をということでなく、
どちらもうまく生活に取り入れてゆくことが、
より健康的な生活に繋げてゆけるのだろうなという感想を持ちました。

「心身一如」という言葉にあるとおり、
より自分の生活習慣やこころの動きにも目を向けて、
どちらも健康体で過ごしてゆけるよう、心がけてゆきたいものです。

どうもありがとうございました!

《STRAMD》

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