2015年度 カリキュラム@デジタルハリウッド大学院 2015年度 カリキュラム@デジタルハリウッド大学院

企業の社会的価値

日付
2015年05月27日 19:00~
場所
デジタルハリウッド大学院大学
受講生の感想

記:青柳 好典

企業の社会的価値

佐藤先生、貴重なご御講義ありがとうございました。

さて、今回のテーマは「企業の社会的価値」。マスコミ、書籍などでも多く取り上げられているテーマなので、
この講義においては異なった視点での「気づき」を得たい、というのが講義前の率直な感想であった。

今回の講義で特に感じたこと、気づいたこと、違和感を下記に記載する。



1)社会性と経済性の具体例
企業価値と聞くと時価総額、利益重視の経済性を第一に考えてしまう。
一方で経済性重視による弊害を多く耳にする昨今、
「社会性と経済性をいかに両立するかが今後の企業の大きな課題」といった講義内容は私の考えと一致した。
しかし私は、このテーマは非常に難しい問題と考える。なぜか?
私個人の意見であるが、人間同様企業は、現状の安定を好み、
変革や経営の方向転換によるリスクを恐れているからだと思う。
その改革に勇気を持って取り組める組織力及びリーダーが今後の企業に必要なのではないか?と感じた。

一方、先日テスラモーターズの講演会での話を思い出した。
同社は、社会性と経済性を両立しているよい具体例として考えることができる。
テスラモーターズの電気自動車部門が目指す最大の目的は「社会の脱石油」であり、
仮に競合他社が電気自動車事業に参入し、社会全体が脱石油となれば、
彼ら自身のマーケットシェアはどうでもよい、
社会を良くするためテスラモーターズは存在したいとイーロンマスクは主張しているとの話であった。
実際テスラモーターズは、マーケティング部がなく、
プロダクト(車両本体)が最大のマーケティングだと力説していた。
電気自動車を生産販売し経済性を得て、競合他社を巻き込んで社会性を両立させている事例である。
我々は、ここまで大胆かつ広い視野で社会性を実行することは難しいと思うが、
少なくとも各企業は社会の問題解決を意識し、
変革への目覚めを意識しなければならないのではないか?と感じた。



経済成長への問い直しに対する私の違和感
Zoloft、南米への化粧品販売会社の例を挙げて、「企業の事業創造の一方、失われるものがある」との話があった。
それに対する企業の配慮が必要との先生の主張であったが、この内容に関して私は少々違和感を覚えた。
私は、どちらかといえば自己責任論者である。たとえば冬山遭難、戦場地など立入規制区域での事故の責任は、
本人に属するという考えだ。
確かに、Zoloftの宣伝例は顧客への長期的な配慮が欠けている側面はあると思う。
だが、最終的な購買意思決定は自己判断によるのではないか?
顧客判断の責任まで、販売企業がケアすべきなのか?少々違和感を感じている。

ドローン問題も本質は同じではないだろうか?
私はドローンの潜在力は大きいと考え、さまざまな問題解決のひとつの有効ツールであると考えている。
ドローンを開発した企業を社会的価値の側面で捉えた場合、社会性、経済性を両立させていると思う。
しかし、ドローンの購買者の使い方によって、規制が強まれば、
ドローンの潜在力を低減させてしまうことになるのではないか?
購買者の細かな使い方まで、生産者は配慮する必要はあるのだろうか?
規制の程度により、生産販売会社の社会性、経済性を低減させてしまうものなのか?

デジタルハリウッド大学院と連携5年目 2017年度第8期開講

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