2015年度 カリキュラム@デジタルハリウッド大学院 2015年度 カリキュラム@デジタルハリウッド大学院

期待学

日付
2015年05月20日 19:00~
場所
デジタルハリウッド大学院大学
受講生の感想

記:岡本 敏男

今回は、ユニバーサル・デザインの日本での先駆者であり、
最近はExpectlogy(期待学)という領域に精通されている中川聰先生をお招きした授業。

まず、受講後に抱いた所感だが、
ジェットコースターに乗っているような」感覚の、あっという間の3時間だった。
ここまで濃密かつ五感を駆使した体験は、いつ以来だろうか。
記憶の紐を手繰り寄せるが、簡単には思い出せない。
歳のせいか、はたまた別の理由なのか。

授業は、大きく分けて2部構成。
前半は、ユニバーサルデザインの歴史や定義、先生が独自に開発されたPPP
(Product Performance Portfolio)という評価指標等のお話がメイン。

先生の言葉で印象に残ったのは、以下。
「すべての人にとって利用しやすい=Any Optionということ」
「本当に必要なデザインは’’living world''でしか分からない」
「日常の違和感に気づき、研究することが大事」
それにしても、先生の好奇心の強さには、大変驚かされた。
自分は、日々の生活にいつの間にか慣れてしまい、
「なぜ?」「どうして?」と問いかける回数が減っているのだろう。改めねば。

後半は、Expectlogy(期待学)の定義や、感情と記憶との関係、
五感が世界を捉えるとは?等をテーマに、文字通り「五感をフル活用」した授業スタイル。

とりわけインパクトが大きかったのは、「紙粘土」を使ったパート。
仕事終わりのビジネスパーソンが目隠しをしながら粘土を意気揚々とこねている光景は、
傍目から見れば奇異以外の何者でもないだろうが、
当の本人は真剣そのもので「喜怒哀楽」を「粘土の形」で表現していく。

結果、バラエティに富んだ形の粘土が出来上がり、
改めてSTRAMDに集まっている受講生の多様性を感じると共に、
同じ日本人でもこれくらいの違いが生まれるのだから、海外の人がいたら、
更に相違点が出てくるのだろうなと想像し、少々怖くもなった。

先生曰く、このような違いは、個々人の過去の(無意識的なものも含めた)記憶に紐付いているそうで、
このような形で、定期的に記憶に立ち戻ったり、記憶の取り方を変えてみたりすることで、
新しい見方や考え方等が身についてくるのだそう。

まだまだ、「その通り!」とは語れない私だが、
1年後には実感を持てるよう、これからもSTRAMDで様々な学びを得ていこうと、決意を新たにした。

以上

デジタルハリウッド大学院と連携5年目 2017年度第8期開講

《STRAMD》

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