2015年度 カリキュラム@デジタルハリウッド大学院 2015年度 カリキュラム@デジタルハリウッド大学院

エモーショナルビジネスデザイン論1

日付
2015年09月09日 19:00~
場所
デジタルハリウッド大学院大学
受講生の感想

記:加藤 早貴

イノベーションというと、

とても大層なことに思えるが、

最早それを起こし続けなければ

変化に対応していくことのできない時代に生きているのだ、

と強く感じた。

 

フィルム市場で世界No.1だったコダックはどうなったか。

携帯端末で世界を席巻していたノキアはどうなったか。

 

大企業だから安泰、

業界トップだから安泰、

一つに専門特化すれば一生安泰、

という時代ではない。

 

挑戦するかしないかで差が出る時代、

踏み出してみないことが、リスクになる時代、

常に新しい価値を生み出し続けなければ、変化に対応できない時代なのだ。

 

それを踏まえた上で、講義のテーマは、

「エモーショナルビジネスデザイン」

エモーショナル価値(感動・共感)を創造し、事業を成長させる戦略だ。

 

日本人は製品を開発する際、とかく「製品」について考えてしまいがちだ。

けれど、考えるべきは更に上位概念である「サービス」であり「経験」だ。

 

電子書籍のSONYのReaderとAmazonのKindle PaperWhiteの例でいうと、

SONYは高性能な製品をつくることにこだわった。

確かに機能的には大変優れた製品が出来上がった。

しかし、選べる本の数は少なく、ダウンロードにはパソコン接続が必要である。

 

SONYは高機能な「製品」をつくることにこだわったからだ。

ではAmazonは何にこだわったか。

 

AmazonのCEOのジェフベゾスがつくろうとしたのは「サービス」そして「経験」だ。

空港に向かうタクシーの中で読んだニューヨークタイムズに載っていた

ベストセラーから数冊購入し、長距離フライトの飛行機で読めるようにするという

今ここにない未来を作りだそうとしたのだ。

 

顧客本人すら気づいていない潜在的な価値、需要に気づき、新たな経験を生み出すこと。

それこそがエモーショナルビジネスデザインなのだと感じた。

 

 

 

今回の講義は壮大な序章のように感じました。

エモーショナルデザインについて、

ではどうしたらイノベーションを生み出していくことができるのか。

事業以外にもあらゆる場面で求められる考え方だと思いましたし、

次回講義が楽しみになりました。

 

河野先生、ありがとうございました。

《STRAMD》

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