2015年度 カリキュラム@デジタルハリウッド大学院 2015年度 カリキュラム@デジタルハリウッド大学院

美的感覚練成論1

日付
2015年07月15日 19:00~
場所
デジタルハリウッド大学院大学
受講生の感想

記:加藤 早貴

今回は授業までに宿題が出ていた。
 
茶碗の写真が2枚あり、
「銘を考えましょう」
という課題。
 
各自の考えてきた名前を並べて見るところから授業はスタートした。
 
金子先生に言われたことで印象に残っているのは
「熱意が足りない」との言葉。
練りこみ、突っ込みが足りない、と。
 
「例えば、この課題に対して私に質問してきた人は一人もいませんでした。」
確かに、自分の考えられる範囲で考えて終わらせてしまっていた。
愚直に徹底的に考えられてはいなかった。
自分の個人的な反省だったが、今回の宿題に限らず、物事に対して、つい「この程度」で終わらせてしまってはいなかったかとハッとした。
 
まず、茶碗には夏茶碗と冬茶碗がある。
それを踏まえずに考えてしまっていたら前提からしてアウトだ。
もし質問していれば、この大前提は外さずに考えることができていた。
 
また、もう一つこの茶碗のポイントがある。
 
それはよく観察すると見えてくる、
茶碗に埋め込まれた小石だ。
 
小石を茶碗に埋め込むことは、実はとても難しい。
埋め込むと割れてしまうことが多いのだ。
技術力と、一種の偶然とでこの茶碗が完成している。
 
それを踏まえた上でもう一度、銘について考え直した。
3グループに分かれてグループ内でディスカッションしながら、銘を考えた。
 
しかし、出した案はどれも金子先生の心には響かず・・・
そして明かされた茶碗の銘は
 
 
「・・・・・(知りたい方は金子先生まで)」
 
 
私は「やられた」と思った。
 
浜辺にぽつりと残された情景が浮かび、
情景だけでなく、物寂しいような感情にも訴えかけてくる銘は
この小石を埋め込んだ茶碗にぴったりだと思った。
 
作者は「愛夢倶楽通志友」
でI’m glad to see you.と読ませる書を残すなど、常識にとらわれない作品を作った。
 
 
今回の講義でいつもの講義と大きく違ったのは、こちらが主体的に関わる時間が大半だったということだ。普段の講義では、講師の方の話を聞く時間が大半となる。
 
主体的に「銘を考える」というワークをすることで、自らの掘り下げ方の浅さ、視点の狭さなどに気づき、またタイトル一つで作品の印象ががらりと変わり想像力が広がり深みが出るのだと実感した。
 
 
多くの気づきを得られた時間となりました。ありがとうございました。

デジタルハリウッド大学院と連携5年目 2017年度第8期開講

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