2014年度 カリキュラム@デジタルハリウッド大学院 2014年度 カリキュラム@デジタルハリウッド大学院

戦略経営デザイン論6

日付
2014年09月03日 19:00~
場所
デジタルハリウッド大学院大学
受講生の感想

記:高見澤 志和

記:高見澤 志和

中西先生による戦略経営デザイン論の6回目。
中西先生の講義は実際に手がけられた仕事の実績を通じて話をされるので、毎回非常に興味深い。
またその内容を体系化されて話されるので色んな場面で応用が利くと思われる。

今回特にイメージマーケティングの話がメインであったが、非常に印象に強く残った。
モノを並べておいても売れる時代から、いわゆる情報の価値を使ったマーケティング手法を駆使して売る時代を経て、
今はイメージマーケティングの時代となり商品そのものがもつデザイン性やイメージレベル、
さらには企業イメージが売上に影響を及ぼす時代になった。 
度々授業の中でも、モノそのものや機能性などが評価され売れてブランドを作る時代から、
情報からブランドを作られモノが売れる時代であると言われているがまさにその通りだなと強く感じている。
私も製造小売り業に携わる人間としてマーケティングの考え方は非常に重要に思うし、
以前より販売商品のパッケージやモノの美しさ デザイン性の重要度はあると感じていた。
しかしそれが売上に対してどの程度貢献するのかは甚だ疑問であったが、
中西先生の手がけられてきた実績を見ると納得せざるを得ない。
会社のロゴマークに始まり商品のパッケージのデザイン性などはある種の自己満足に近いものと考えがちであったが、
中西先生が手がけられた企業実績を見るとイメージマーケティングの有効性は非常に高いものであると感じる。
「『良い悪い』と『好き嫌い』の2軸で考える癖をつける」。
「良いけど嫌い」と言う選択肢を選ぶことができるかどうかが重要なポイントのようにも思える。

ではイメージマーケティングをどのようにやったらいいのか?
一つの例として「地」と「図」の関係の例は興味深かった。
様々なモノがあるなかで相対的な存在価値を作り出すという発想。
得もすれば競合の中にあって埋没してしまうことを競合とはイメージ的に違ったモノを表現し、
競合を背景にいわゆる「地」にして自分を「図」として浮かび上がらせるという手法は、
敢えて意図的に別のものと表現することは非常に面白いと思う。
ほとんどの場合絶対的な価値を追い求めてしまいがちだが、
敢えて半歩または一歩先の「品質」を出すことが重要であるというのは非常に興味深かった

これからも講義の中から学んだことを、仕事の現場にて実践しながら確かめていきたいと思う。

《STRAMD》

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