2013年度 カリキュラム@デジタルハリウッド大学院 2013年度 カリキュラム@デジタルハリウッド大学院

美的感覚練成論6

日付
2014年01月30日 19:00~
場所
USTREAM STUDIO AOYAMA TOKYO 1st
受講生の感想

記:成川 秀一

記:成川秀一/STRAMD 4期

講義の宿題は私的美的感覚錬成、生活や仕事の上における自分流の美的感覚についての着眼点や方法(テクニック)の提出でした。
当日まで出せなかったので、この場を借りて発表することにします。

1.建築工事現場に出ている看板(建築確認済表示板や建築計画のお知らせ)は必ず確認。
施工者、設計者、施主、何が建つのかなど。どこがどんな仕事してるのか、どんなしがらみがあるのかまで気になる。

2.身近なものの寸法を覚えておく。いざという時に役立つ。モノの関係が寸法でわかるようになる。

3.飲食店でカウンターがあるときはなるべくカウンターへ座る。特に料理人の動きが見えると楽しい。その店の内情が見える時がある。

4.遊びの範疇ではあるが、他人の目から何が見えてるかを考える。例えば横断歩道の反対側にいるヒトはこっち側をどんなふうに見えているか、など。
それが講じてか、頭のなかである情景を思い浮かべる時、ベストアングルを探して脳内でズーム、パン、フォーカスするにまで。

無理矢理ひねり出した感じもありますが、なんというか自分は呑気に生きてるな、と痛感した次第です。
他の方の内容は大変興味深いものでした。こんなこと考えてるんだ、という多少のぞき見的ではありますが他人の思考方法を知るのは面白いし役に立ちます。
斎藤さんの洋画は吹き替えを観ないという回答がありましたが、私はDVDで観るならほぼ吹き替えで観ます。
英語が苦手だというのが大きな理由で情けないですが、字幕ばかり追ってしまって映像がおろそかになってしまうのと何より字幕を怪しんでます・・
(でも、英語の苦手なヒトも字幕で観る人が多いのが不思議です。吹き替えを賛同されたことはあまりないです・・・)
こういった共感だけではなく、相違があってもそこに何かありそうな気がして、また面白いわけです。

講義後半は黄金比でした。美しさに法則はあるか。
「あるかもしれない」というのが今の個人的な印象でした。自然幾何学や過去の建築や美術品の中に見いだすことも可能ですが、
これだけ価値体系が多様化するとその意味も今では薄れてしまっているような気がします。
ただ、興味深いことなのに、現代だと多少マニアックな範疇になってしまう淋しさも感じます。
調べてみたら世のなか黄金比だらけだった!というのも面白いんですが。
ちなみに黄金比と自然幾何学について分かりやすい動画がyoutubeにあるのでリンク貼っておきます。
http://www.youtube.com/watch?v=ME-bLr7mGL4
美しい動画です。私はお気入りに入れてました。

少し個人的な話になりますが、内田繁の下で働いて感じることを書きます。
当たり前ですが内田はモノのプロポーションについて相当こだわります。
椅子やプロダクトの設計の際は内田が何度もスケッチをおこしますが、その拠り所が未だよくわかりません・・
セオリーがないというのか、ブラックボックスです・・(なんとなくはわかってるつもりですが)
また、展覧会などの設営の際に図面は描きますが最終的に現場での判断は内田がやります。
例えばある壁面に棚を取付ける場合、基本は図面通りに配置しますが、現場で「もう5cm上」など内田が調整します。
これは多分どんなデザイン事務所でも当たり前の作業です。
ただ、私もある程度内田の判断を予想しますが(勝負ですね)、だいたい負けます。これもあまり方程式がありません。
現場現場でのバランスが違うんですね。
内田は「目感」という言葉をよく使いますが一旦図面の寸法を忘れて見た目を大事にしろと。
内田の下にいる以上はこの内田の目がなんとか欲しいわけですが、なかなか難しいわけです。
こういう個人的な目を持つ方を他にも知っていますが、まだ私には特殊能力の世界です。

黄金比の講義を聴きながら説得力とはどこから来るのかとボンヤリと考えてました。

余談ですが講義中、黄金比についてフェヒナーの実験(アンケート)グラフというのがありました。
ウェーバー=フェヒナーの法則というのが建築の環境分野でよく試験問題に出るので聞き覚えがあり、もしやと思い調べてみました。
やはり同一人物で、このフェヒナーさんはウェーバーさんの弟子らしく、ウェーバーさんの研究を発展させてウェーバー=フェヒナーの法則を定式化した方でした。
この法則はざっくり言うと人間が受ける刺激に対する感覚をなんとか数学的に量化するというものです。変わった方だったらしいです。

デジタルハリウッド大学院と連携5年目 2017年度第8期開講

《STRAMD》

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