2020.11.09
ニューノーマル時代に学ぶべきCI・戦略経営デザインの本質全3回特別集中講座オンライン(ウェビナー)のお知らせ
2018.01.10
《STRAMD》2018年度第9期生募集記念 公開シンポジウム(無料)のご案内
2017.01.16
《STRAMD》2017年度第8期生募集記念 公開シンポジウム(無料)のご案内
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今日はINAXの事例を軸とした講義。 中でも印象に残ったのは、INAX社が社会的な価値を創造しようと、当時本気で取り組んでいたことだ。 2000年代のから日本においてもCSRでの徐々に取り組みがはじまった。 はじめは、欧米の見様見真似で、事業活動を推進するうえで、社会に対して貢献しなければならないというCSRのコンセプトを 企業がしぶしぶ受けていれているようなフェーズ。そのフェーズでは、CSRは、企業の事業戦略とは別建てとされていた。 しかしながら、今ではCSRは、単なる「社会的責任」の枠をこえて、社会的な価値を創造することで、結果的に事業の経済的な成果も ついてくると考えられはじめている。より戦略的にCSRを実施していこうとするフェーズだ。 現在、そうした考え方が、世の中に広まりつつあるが、INAX事例では、それを世間よりも何十年も先に実施し、イノベーションをおこし成功を収めている。 当時のINAX社長が、「社会が変われば企業も変わる」と社会的価値創造を優先的に考え、社員に対しても徹底的に意識づけしようとする 姿勢には感銘を覚えた。社会は常に変化することを常に念頭に置いていたからこそ、社会の動きをつぶさに観察することを怠らず、 今の社会のニーズにあう、新たな“トイレのあり方”を考案できたのではなかろうか。 一方で企業経営の難しさだと実感するのは、「経営者が変われば、組織文化も変わる可能性がある」という点だ。 良くも悪くも、社会的価値創造を含めて事業活動をトータルでデザインできるかはその時の経営者のリーダーシップ次第という印象をもっている。 仕事柄、日本の大手企業の経営理念を知ることが多いのだが、どこも“社会的な価値の創造”をとても重要視していて、 魅力的な理念をもっているところばかりだ。日本においては企業設立というのは、何等かの社会的な価値の創造を目的としていたのだろう。 しかしながら、それが形骸化してしまっているケースも珍しくない。 企業が事業活動を行う上で、経済性と社会性の両立がシビアにもとめられる現代において、 日本企業が自らの理念に立ち返り、理念に基づいた経営を実践し、それを長年維持すること が非常に重要なのではないかと感じる。
今日はINAXの事例を軸とした講義。
中でも印象に残ったのは、INAX社が社会的な価値を創造しようと、当時本気で取り組んでいたことだ。
2000年代のから日本においてもCSRでの徐々に取り組みがはじまった。
はじめは、欧米の見様見真似で、事業活動を推進するうえで、社会に対して貢献しなければならないというCSRのコンセプトを
企業がしぶしぶ受けていれているようなフェーズ。そのフェーズでは、CSRは、企業の事業戦略とは別建てとされていた。
しかしながら、今ではCSRは、単なる「社会的責任」の枠をこえて、社会的な価値を創造することで、結果的に事業の経済的な成果も
ついてくると考えられはじめている。より戦略的にCSRを実施していこうとするフェーズだ。
現在、そうした考え方が、世の中に広まりつつあるが、INAX事例では、それを世間よりも何十年も先に実施し、イノベーションをおこし成功を収めている。
当時のINAX社長が、「社会が変われば企業も変わる」と社会的価値創造を優先的に考え、社員に対しても徹底的に意識づけしようとする
姿勢には感銘を覚えた。社会は常に変化することを常に念頭に置いていたからこそ、社会の動きをつぶさに観察することを怠らず、
今の社会のニーズにあう、新たな“トイレのあり方”を考案できたのではなかろうか。
一方で企業経営の難しさだと実感するのは、「経営者が変われば、組織文化も変わる可能性がある」という点だ。
良くも悪くも、社会的価値創造を含めて事業活動をトータルでデザインできるかはその時の経営者のリーダーシップ次第という印象をもっている。
仕事柄、日本の大手企業の経営理念を知ることが多いのだが、どこも“社会的な価値の創造”をとても重要視していて、
魅力的な理念をもっているところばかりだ。日本においては企業設立というのは、何等かの社会的な価値の創造を目的としていたのだろう。
しかしながら、それが形骸化してしまっているケースも珍しくない。
企業が事業活動を行う上で、経済性と社会性の両立がシビアにもとめられる現代において、
日本企業が自らの理念に立ち返り、理念に基づいた経営を実践し、それを長年維持すること
が非常に重要なのではないかと感じる。