2013年度 カリキュラム@デジタルハリウッド大学院 2013年度 カリキュラム@デジタルハリウッド大学院

美的感覚練成論4

日付
2013年11月14日 19:00~
場所
USTREAM STUDIO AOYAMA TOKYO 1st
受講生の感想

記:寺尾 准

記:寺尾 准 / STRAMD 4期


「アルファベット:西洋文明の基礎」


そう言えば、わたしは物心ついたころからなぜか絵よりも文字を描くことが大好きな少女でした。
(文章を書くというわけではなく、文字をグラフィック的な要素として並べて行くのが楽しかったような…。)
それは今でも変わらず、様々なフォントを探したり、独特な表情を持った面白いフォントに出会ったりするととてもわくわくしてしまいます。


■欧文フォントの歴史
しかし、今までフォントを使うにあたって自分が選択基準としてきたのは、雰囲気やイメージ、また汎用性の高さなど。
正直かなり感覚的に、そして何となく選んできてしまった。
しかしひとつひとつのフォントにはそれぞれの背景や使い方のルールがあること、書かれているメディアで文字のデザインが決められてきたこと、機能性を追求することで生まれたクローンフォントが存在することは新たな学びでした。


■ フォントから学ぶ「世界標準」
今回、まず事前課題に取り組むにあたって、「スタンダード」とは何か?という疑問にぶつかりました。
世界的レベルで「スタンダード」として確立されたHelvetica等のフォントの成り立ちや、そこに行き着くまでの過程を辿っていくことで、文字以外のものに関しても、「世界標準」となり得るものは何なのか?という問いに対する答えが見えてくるように感じました。
「スタンダード」も固定化されたものではなく、時代と共に変化・成長していくものだと思います。
これから先フラット化していく世界の中では何がスタンダードとなっていくのか…これを探って行く際にスタンダードフォントがスタンダードである所以を深く理解することで、大きなヒントが得られるかも知れません。


■文字が生み出す風景
文字は街中に溢れています。我こそはと言わんばかりに広告・看板が無数に掲げられている日本においては特に、文字は街並を構成する一要素と言っても過言ではありません。
そういう意味では、知的・美的な街づくり・社会づくりを考えていくにあたっては、サイン計画等を始めとしたフォント・文字を選ぶという行為にもモラルと責任感がより求められて行くのではないでしょうか。


この授業を受けて以来、仕事においてもフォントを使用する際少し気を使って意識的に選ぶようになりました。



《STRAMD》

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