2013年度 カリキュラム@デジタルハリウッド大学院 2013年度 カリキュラム@デジタルハリウッド大学院

日本文化とデザイン論3

日付
2013年06月20日 19:00~
場所
USTREAM STUDIO AOYAMA TOKYO 1st
受講生の感想

記:斎籐 陽介

記:斎藤陽介/STRAMD 4期

本日は内田繁の講義「日本文化とデザイン論」の第3回目の講義。

講義の背景にある大きなテーマは“日本文化の可能性”ってあるのかということ。これまで歴史を学んだことはあったけれど、「日本文化」の焦点をあてて、その変遷を学んだことはなく、日本文化が生み出してきた独自の美の価値観を、過去の芸術家たちが生み出してきた作品を見ながら感じ、理解を深めることができた。

前半は日本人が生み出してきた独自の美の価値観に触れた。

・文字と絵の融合
・間のとり方
・無常美観
・あえて枠の中に書ききらない“トリミング”等の独特の構図
・ふくらみ
等々

映し出されたスライドには、過去に見たようなスライドもあった。しかし、何が日本人特有の美であるのか、上記のキーワードを用いた先生の説明を通じて、スライドの見方大きく変わっていく。これまでいわゆる芸術・美術の分野を専門に勉強していない自分にとって、この新たな発見の連続は心地がいい。

後半は江戸文化の象徴である浮世絵について。

江戸の文化は、時代を顕著に反映している。江戸の都市化に伴って集まった職人・商人・労働者。そうした大衆向けの読み物として生まれたのが浮世絵の根源。文化には、それを生み出す時代的背景が存在すること、それを強く認識した。数々の浮世絵画家が紹介されたが、その中でも特に印象深かったのは、歌川広重。彼の作品は、本当に普通に生活していたらふっと通り過ぎてしまうようなほんの日常の一場面を切り取ったにすぎないけれど、その一瞬の日常に美を見出だし、歌川広重独自のイメージから、作品に昇華させた点は、「すごい」の一言に尽きる。

時折、先生が、西洋の印象派との比較や、西洋的な美的価値観との対比をされていたが、日本人がその高度に研ぎ澄まされた感性から、新たな美的価値を作り上げてきたことを知り驚くとともに、「日本文化とは何か」「日本人とは何か」についてもっと知りたいという思いを強くした。

次回は「弱さのデザイン」と「日本文化」に触れられるとのこと。日本文化についてまた新たな視点から考察できるに違いない。次の授業が待ち遠しい。

デジタルハリウッド大学院と連携5年目 2017年度第8期開講

《STRAMD》

ローディング中