2012年度 カリキュラム@デジタルハリウッド大学院 2012年度 カリキュラム@デジタルハリウッド大学院

デジタルマーケティング

日付
2012年11月01日 19:00~
場所
桑沢デザイン研究所
概要
企業の経営戦略とビッグデータ
受講生の感想

記:正寶 一利

記:正寶一利

職業上、大量データを利用したデータウェハウスの構築部分に長年携わってきたこととでデータの重要性は大いに理解しています。各企業が取得し始めている、大量データ(いわゆるビッグデータ)をどうマーケティング活動に活用しているか?(ビッグデータを扱うツールはデータをどう蓄積するのか?とか蓄積したデータをどうやって分析するのか?とか既存データベースのとの連携によるデータ統合・整備をどうするのか?という技術的課題に終始する。)また、小売りビジネスにおける、「デジタル」と「リアル」店舗における相互補完の関係性に興味があったので、今回の講義は大変楽しみにしていた。

今回の授業は「経営における情報プラットフォームの不可欠性」と「ビッグデータ」について

デジタルプラットフォームとは自社ホームページ、EC、CRMなどのお客様接点に加え、twitter、Facebookなどのソーシャルメディアを融合させて、コミュニケーションを図れる仕組みのことである。このプラットフォーム、お客様との接点作りで重要なのは、「データ」である。インターネットが普及する前は大きな生産能力をもつメーカーがコミュニケーションの中心でもあり、マーケティングの重要性は消費者にリーチすることであった。しかし、今、消費者自身がブログやソーシャルメディアを通じて情報発信を行い、消費者同士が繋がっている。そのため消費者に情報をリーチすることが難しくなった。しかし、ビッグデータとなった今、ソーシャルメディアを使用して「購買前のデータ(どの商品にどれくらい関心があるのか?という)」や「文脈(私はこの商品が好き・・)」が取得できるようになった。このことにより、お客様だけではなく、「お客様となっていただける人」ともコミュニケーションを取れるようになってきている。~しかし、私の経験からしても、日本の多くの企業は取得した貴重な「データ」を生かしきれていないと思う。単純にマーケティングツールを使えないケースも多々見受けられるが、データを使って何に使用したらいいのかも分からない状況なため、取得するデータも意味がないものも含まれ、膨大なデータの海に溺れてしまっている。まずは、そのデータの活用性を明確にすることが重要だと思われる。

最後にこの蓄積したビッグデータの「デジタル」とリアル店舗のアナログデータを組み合わせて、私たちを「ワクワク」させてくれるようなショッピング体験が行われる、近未来のリアル店舗を楽しみにしている。

《STRAMD》

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