2012年度 カリキュラム@デジタルハリウッド大学院 2012年度 カリキュラム@デジタルハリウッド大学院

WEB社会論

日付
2012年10月25日 19:00~
場所
桑沢デザイン研究所
概要
WEBの未来を考える:高度化する情報環境とわたしたち
受講生の感想

記:可兒 佐和子

・先生徒授業
STRAMDでは生徒と先生の関係がときに入れ替わる。今回の中川先生のお話は、Webから社会全体をデザインするプロフェッショナルとしてのお話と、STRAMDを終えて1年半を経た先輩としてのお話が渾然一体となったものであり、私がこの講義録に書くのに想像以上に時間がかかってしまったのも、この点が大きく影響していると思う。私はタブレットはおろかスマホすら持っていない人間であり、そして、今このSTRAMDで数多の発見と知見を得ながらもまだそれらを整理・消化・会得しきれていない、ううやばいと感じている人間であり、そのような者にとり、今回の授業はサイズと色彩を把握しきれないコンテンツの塊に猛スピードで惹きつけられていくようなものだったからである。(いきなり言い訳ですみません)
おそらくそういったこともわかっていらっしゃるであろう中川先生は、冒頭で「内容を記録したり覚えたりする以上に、これを自分に置き換えて考えるための『視座』として活用してほしい」と強調されていた。さすが先輩。今がそんな「今」であることを改めて感じた。そしてこの数カ月間ほど、「視座」という言葉を意識してきたこともない。

・講義概要
1. インターネットとは?
2. Webをとりまく環境の変化
3. UX(ユーザー・エクスペリエンス)の解釈
4. これからのWeb(デザイン)
→Webの誕生・進化・未来、導かれる本質、そしてそこに絡むデザインの在り様をいっきに追いかける2時間強。

私がWebにふれ始めたのは1999年頃だが、今のWebのかたちは13年前からかけ離れていると言っていい。これから13年後の2025年、中川先生が見せて下さったようなMicrosoftのムービーが表現するユビキタス・ワールドが当然のように成立していても不思議ではない。ただ、これほどシームレスな環境が実現できるかどうかは知財制度がよくも悪くも影響しそうであり、個人的には一つのテーマになるかもしれない。
さておき、中川先生が仰るように、Webの存在が生活者にとってシームレスなものになればなるほど、デザインは根本の仕組みづくりや制度づくりのレベルにまで落とし込まれ、更なる広がりと「見えない化」をすすめていくのだろう。中川先生の会社「アンティー・ファクトリー」の正面玄関に大きく表されている”Great Design is Invisible.”とはつまりこれか、と合点がいった。デザインって、シンプルでもあり限りない深さと広がりをもつものでもあり、本当に融通無碍だ。
個人的に面白く思うのは、このような最先端のお話の大半が手書きのスライドで展開するということだ。さすがに紙は使わないのだなあなどと思いつつ、Web乃至デザインとはあくまで人と人を上手につなぐためのものであることを教えて下さっているように感じた。

・その他、印象に残ったフレーズなど
「よいコンテンツは永遠」
「タブレットネイティブの出現」
(…天使のようにかわいい赤ちゃんがタブレットを普通に操ってしまうとは。たとえ大きくなっても今のキーボードなんてさわる気しないのでしょうか。)
「広義のデザインとは、“人間の行為をよりよいかたちにするための設計・計画”」
「らくらくスマートフォンこそ現代をシンプルに生きるためのガイドツールではないか」
「視座を変える。そして、視点に戻る」

ちなみに前期このブログで「頭がぐるぐるしている」と書いた私は、多少変化はありつつも、残念ながらいまだにぐるぐるしている。そろそろ自分まわりをきっちり右脳と左脳と身体全体で見直して、長く使えるような理念・方針をデザインする時期に入っているとは思いつつ……後期課題の頃にはどうなっていることやら…… いやいや、まずは楽しむことを大切に。

デジタルハリウッド大学院と連携5年目 2017年度第8期開講

《STRAMD》

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