2012年度 カリキュラム@デジタルハリウッド大学院 2012年度 カリキュラム@デジタルハリウッド大学院

社会性企業

日付
2012年10月18日 19:00~
場所
桑沢デザイン研究所
概要
新しい企業観:マネーからケアへ
受講生の感想

記:赤松 剛

記: 赤松 剛

「あなたは何のために働いていますか?」
そう質問されたとき、皆さんはなんと答えるでしょうか?
自分のため?家族のため?会社のため?お金のため?
人それぞれある思いますが、即答できる人もいれば、考え込んでしまう人もいるかもしれません。

では、企業(組織)に対して同じような質問をしたらどうでしょうか。
「何のために存在していますか?」
「そして、存在意義と実際の行動は一致していますか?」
多くの企業が思うような業績をあげられていない昨今、根源的な問いへの重要性が高まっています。

今回の講義は、根本的な問いを通じて未来へのヒントを与えてます。
タイトルは「社会性企業」。なじみのない言葉ですが、最近多く耳にする「ソーシャルビジネス」とほぼ同義と捉えて良いでしょう。

講義は次のテーマに沿って進められました。
・社会性企業とは何か
・時代背景
・ソーシャルアントレプレナー(とは)
・社会の変化に応じた企業モデル
・新しい社会起業家へのすすめ

本講義では「こうすれば成功する」といった決まった解答が提示されることはありません。
「成功」とは何か、その定義することの大切さを気付きは与えてくれます。


なお、今回の講師の佐藤先生はコミュニティサロンを主宰されています。
それだけあって講義でも都度、我々に問いかけが入ります。それも、「なぜ?」と深く心の奥底に届くようなかたちで。
本講義の醍醐味は、問いに対し自分の頭で考えることにあると言えるでしょう。

また、全ては「何のために働くのか」、という問いに結ばれていく。
その際、お金(マネー)との向き合い方が重要なテーマとなってきます。ビジネスとマネーとの関係です。
特に現在の日本はかつてのような右肩あがりの経済成長が見込めない中で、どういう豊かさを求めていくのかが問われています。
だからこそ、個人も企業も、経済的(金銭的)ではない価値軸を真剣に考え、行動していくことが重要になってきます。

「働くこと」=「(自分の)ビジネス」と捉えることが大切であり、
そして、「働くこと」は「生きること」に繋がっていきます。
自らがどう生きたいか、それを考え抜くための補助線のような講義、とても刺激のある一日となりました。

《STRAMD》

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