2012年度 カリキュラム@デジタルハリウッド大学院 2012年度 カリキュラム@デジタルハリウッド大学院

美的感覚錬成論2

日付
2012年07月17日 19:00~
場所
桑沢デザイン研究所
概要
黄金比 美の絶対基準はあるか?
受講生の感想

記:青木 貴生

第16回 記:青木貴生

今回の授業のテーマは、美的感覚錬成論。

美的感覚に絶対値はあるのか?

黄金比そのものに絶対的基準を見出しながら考えることへの疑問。

美的感覚とは、関係性やバランス、均衡など、様々な多次元的な要素により決まっているため、黄金比を美的角度のみで捉えるのでは無く、その中に潜む意味や可能性に目を向ける時代に入っているのではないかとのお話があった。又、STRAMDでいう黄金比とは、美の基準を決めていく際の方法論の一つであり、ツール、又は考える際の補助線にすぎないとのお話もあった。

講義の前半では、課題である百丈野狐についての解説と、何故、先生がこの禅問答をSTRAMDの課題として選ばれたのか、黄金比と百丈野狐の共通点についての説明もいただいた。

百丈野狐の課題は、因果に落ちずで狐となり、因果をくらまさずで、野狐を脱したのか、について、自分なりの答えを導き出すというものだったが、この課題が古武術の先生の著書から出たものだったため、親近感がわき抵抗無く取り組むことが出来た。

又、事前に受講生の回答が回覧されたため、様々な意見やアプローチの方法を知る事が出来、参考にさせていただき、更に自分の考える百丈野狐の答えを模索することが出来た。

結果的には、自分の考えた回答とは全く別次元、別角度からのモノであり、驚きは感じたが、自分なりの百丈野狐の回答は既に腹に落ちており、もやもや感はぬぐい去られていたため、何故か悔しさは感じなかった。

先生より、悩んでいる人ほどアプローチは深くなるとのお話があったが、良くも悪くもかなり回答を出すことに苦しんだ。

今回の講義では、出来事への執着やオカルト的要素を取払い、新たな視点に立って物事を考える。

存在する問題にとらわれることなく、別の視点からの全体的な問題を把握する。

現状を越えるには、自分の中でより難しい問題に対してチャレンジをし、逃げずに突っ込んで行く方法論を自分の中に蓄積していくことが必要であるとのお話があり、今後の課題となりそうだ。

《STRAMD》

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