2012年度 カリキュラム@デジタルハリウッド大学院 2012年度 カリキュラム@デジタルハリウッド大学院

アートディレクション論

日付
2012年05月29日 19:00~
場所
桑沢デザイン研究所
概要
デザイン:明日を生きのびるための知恵
受講生の感想

記:高島 夏子

右巻・左巻  一本の線から宇宙へ飛ぶ。
ミラクルな浅葉先生の登場です。
内田先生のブログを担当したいと意気込んでいた矢先・・・浅葉先生のミラクルさに魅了され
思わず手をあげてしまい、ブログを書くことになりました。

七つの顔を持つアートディレクター
「浅葉克己」

1 発想でひらめいて
2 現場でひらめいて
3 定着でひらめいて
日常の中で・・・。

そうやってひらめいてきた、まさに作品たちを当時のエピソードを交えてご紹介くださいました。
西武百貨店(ウッディ・アレンの「おいしい生活」他にもいろいろ)、
サントリー(サントリーオールド)、キューピーマヨネーズ、日清(カップヌードル)、
武田薬品(アリナミンA)、TDK(アンディーウォーホールがモデルをしています。
ギャラは600ドル?だったのに・・・なお話など)
これらの広告は、時を重ねても鮮明に記憶に残っているものばかり。驚かされます。

テンテンテン・・・・と軽妙なリズムでお話くださる浅葉先生は謎だらけ。
簡単そうに話しているけれど、相当な冒険エピソードばかりです。

七つの顔・・・私には浅葉先生は七枚のベールの向こうにいるように感じます。
そのベールには穴があいていてそこから、じっとこちらを見ている
ーーー観察しているようです。
そして、その穴を通して時々宝のようなデザインエッセンスを吹きかけるのです。

「言葉の意味の中に形をあらわすものがある。」
「広告とは終わりのない人類の生き残りをかけた知恵の表現だ。」
表現とはそこまで突き詰めて考えなければいけないんだよとつぶやく。

「根が太ければ樹は倒れない。谷が深ければ泉は枯れない。」
「右巻・左巻・・・」

文字とは祈りの痕跡。
文字の探検家としての顔。甲骨文字が書かれた甲羅をコレクションし、
毎朝褚遂良を臨書し、トンパ文字を描く。

エピソードはつきないのですがここで浅葉先生のかばんの中身をご紹介です。

【重たいかばんの中身】
・いつなんどきでも身を守るためのクリアファイルに入った卓球ラケット
・カメラ2台WIDELUX と LUMIX(1日100枚程撮るそうです。)
・卓球王国
・本。今回はマリオ・バルガス=リョサの「悪い娘の悪戯」
・ASABA印の特製ピンポン玉!これは最後に聴衆に打ち込まれます。
・秘密の日記帳

ひらりとひらめきながら世界中の面白いもの・興味深いものを採取し、
言葉とその意味の中からあらわれたものを、ギュッとデザインして
私たちの記憶の奥まで浸透させる。
そして、私たちの心は動き出す・・・。

私の心拍数は上がりっぱなしです。

《STRAMD》

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