2010年度 カリキュラム@デジタルハリウッド大学院 2010年度 カリキュラム@デジタルハリウッド大学院

ファッションと社会

日付
2010年05月13日 18:30~
場所
桑沢デザイン研究所
概要
ファッション:社会と時代を写す鏡
受講生の感想

記:山本 美穂子

第8回 記:山本美穂子


「服の歴史は社会のパラダイム(一時代の支配的な物の見方)に乗って変化し、私たちが日常の中で受け入れている服のデザインには、時代の理由が組み込まれている」と始まる横森氏の服への真摯な言葉は、服がもたらした価値観や本質的意味を語り、現在の衰退するファッション業界に、1970、80年の繁栄はこれからも「ない」と言い切る。過去の成功例として”目的なきアバンギャルド”(by内田繁氏)を推進してきたため、その志向から抜け出せない業界だからと。しかし「今」=「ファッション」の観念で、NEWブランド「smart pink」を成功させ、介護ユニホームのデザインに挑戦し、出来る事やるべき事は、まだ沢山存在すると、その言動はチャーミングで潔い。


付加価値産業と呼ばれるファッション業界こそ、表層的ではない「人が望むものは何かを」を見極めることで、経験や生活が豊かになるような戦略経営が構築できるのではないか。そのために、濃縮な授業による各専門知識の点と点があり、それらを自ら結んでゆくことで、実りある考え方が出来上がって行くように思う。これもSTRAMDが掲げる目標「自分自身をデザインする」のひとつと考えるとエネルギーが湧いてくる。

《STRAMD》

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