2010年度 カリキュラム@デジタルハリウッド大学院 2010年度 カリキュラム@デジタルハリウッド大学院

戦略経営デザイン論20

日付
2011年01月13日 18:30~
場所
桑沢デザイン研究所
概要
ケーススタディー:INAX(3)成果とサービス業化への道、全体総括
受講生の感想

記:桑原 朋子

ケーススタディ:INAX-3 成果とサービス業化への道、全体総括
第61回 記:桑原朋子

INAXのケーススタディ、第3回目は、当時の伊奈社長(現:名誉会長)が社内のイベントで、経営理念「INAX5」について語る講演会のDVDから学びました。時間にして2時間半(STRAMD授業では1時間ほど)、一回も原稿を見ずに社員に向けて訥々と語っています。当時1990年、伊奈製陶からINAXにかわって5年、世間からのイメージと実体のギャップを埋めること、少し停滞してきた変革をもう一度加速するためには、もう一度社員に理念や改革の意図をきっちり伝えるべく、社長自らが社員に向けて熱く語る姿をDVDで見て感動しました。やはり、企業トップの熱い思いをきちんと社員に理解してもらう取り組みが、変革においてとても大事なのだと思います。

そのなかでも、特に心に残ったのは、INAXの企業理念、X5の最初にある、X1のなかで語られたメッセージです。
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X1 存在意義:INAXは、私たちが仕事を通して社会に貢献し、生きがいを見出す「生活舞台」です。
会社を構成している、社員こそが主人公。収入を得ることは大事な目的のひとつだけれども、人生は一度しかない。だから有意義に過ごしてもらいたい。そのために「生きがい」について真剣に考えてほしい。仕事をどうとらえるか、人生をどうとらえるかは自分次第であり、心の問題である。遊んでいる時間は、とてもたのしく、あっという間に時間が過ぎる。それは、自分の意志で動いているから。でも仕事は楽しくないとしたら、自分の意思で楽しめるように考えていくのがいい。今一度、仕事を人生を真剣に考えてほしい。
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仕事の前に、まず自分。中西先生の教えには「自分をデザインする」という言葉が頻繁に出てきます。授業を受ける中で、学んだことはとてもたくさんありますが「自分の軸」を創るための1年間だったと思います。これが最後の授業だとは思えないのですが、実はこれからが勝負、1年間シャワーのように浴び続けた知識をきちんと展開できるようにしていくのがこれからの課題です。先生、スタッフのみなさま、本当にありがとうございました。

《STRAMD》

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