2010年度 カリキュラム@デジタルハリウッド大学院 2010年度 カリキュラム@デジタルハリウッド大学院

日本文化論4

日付
2010年11月25日 18:30~
場所
桑沢デザイン研究所
概要
浅草ホテルプロジェクト紹介 ディスカッション:これからの日本
受講生の感想

記:野田 泰平

日本文化論(4) 講師 内田繁先生

記:野田泰平

 

講義の前半は内田先生がいま行っているホテルプロジェクトへの


取り組み方について話でした。


 

 

今までのホテルは
・宴会
・宿泊
・飲食




の3大事業をベースに個人よりも団体を中心に考えられていたホテルマネージマントは

固定費、設備投資、設備維持費が多い重たいホテル経営を強いられていた。

 

 

今回の新しいホテルプロジェクトは
・宿泊
・飲食
を柱に宴会機能を持たないホテルでの
「デザイン及びオペレーション戦略」を設計した。。




クラシックホテルの持つ雰囲気を持てるような

・エントランス

・ファサード

・ロビー

また

・光、風等の外気を取り組む屋上庭園やテラス

それぞれが連続性を持ち脱日常の空間を作りすデザインがなされている。

今までの団体中心のホテルから個人が中心のホテル。



経営的にも軽い運営が可能でその分個人への



ホスピタリティに集中できると思いました。

 

 

 

講義の後半は内田先生から全生徒へ質問を投げかけられました。


 

 

 

~それは・・・

 


「これからの日本について話をしよう」




生徒全員が今の日本、これからの日本について自分の考えを述べていきました。




さながらハーバード白熱教室のようでした。



最初に議論が盛り上がりを見せたテーマが


「日本は経済成長に頼る必要があるのか」




・江戸時代は大きな経済成長はしていない、ただし文化成長していた時代だった。

・バブル期のような時代はもう来ない。これからの成長戦略を考える必要がある。

・特に今の状況が悪いと感じない。何かを急いで変革の必要があるのか。

・日本にあった、経済の捉え方があるのでは。

などなどいろんな意見が飛び出した。

 

 

次のテーマは


「日本の強みはなんだ」




意外?に、

また残念なことにこのテーマは全く盛り上がらなかった。

というより、ほとんど発言がなかったのだ。

自分の国の強みを20人以上の大人がいて議論が盛り上がらない。。。

 

 

WANOVATION 【ワノベーション】が必要な


本当の理由はこういうところにあるのでは?




 

最後に盛り上がったテーマが 「幸せ」




 

・人の暮らし、生き方の価値観が変わってきている。

・日本人の持つ「無常美観」や「わび」で価値観の変革を行う必要があるのでは。

・日本人の価値観、モノの価値観が変わってきている。

・NO.1国家からOnly one国家に

 

 

ローカリティ民主主義である日本は地域と共に生きて行かなくてはならない。

しかしその地域が壊れてきていて、コミュニティー形態が変わってきている。

もともと、おたく文化が寄り集まっていた日本は、小さなコミュニティーの集りで


江戸時代は経済成長の時代ではなく、文化成長の時代だったと話が合った。

そこから生まれた文化が日本人の価値観を形成していったのではないだろうか。

幸せの価値観がモノから人に、そしてその先にある生き方へ

大きな変革が起きてきている。

ただ、変革の先にある「在るべき形」が無いまま今は変革が起きている感じがする。





高年齢化、少子化、人口減の三大先進国病の最先端を走っている日本が

50年後世界の国から目標にされて、私たちの子供が日本を誇れるようになるために

これからの「在るべき形」を我々が創造していく必要があると強く感じました。




WANOVATION【ワノベーション】で日本をデザインして


50年後の価値観を作りたいと思います。




記:野田泰平

《STRAMD》

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