2010年度 カリキュラム@デジタルハリウッド大学院 2010年度 カリキュラム@デジタルハリウッド大学院

ビジネスデザイン論1

日付
2010年11月04日 18:30~
場所
桑沢デザイン研究所
概要
総論:21世紀の競争原理とエモーショナル・ビジネスデザイン
受講生の感想

記:高嶋 民仁

第49回 21世紀のビジネスの競争原理を理解する

記:高嶋 民仁

■21世紀のビジネスの競争原理を理解するためには

●「感情」をめぐるたたかいになっていることを理解する必要がある。

人間は感情にバイアスが掛かって経済合理性を無視する場合もある。心理的にリラックスさせてあげないとお金が出てこない。日本人の死ぬ時の貯蓄額は3,000万円程度。今、勝ち組と言われている次の企業の共通項は機能的価値よりも感情的な価値を売りにしている。JetBlue、HarleyDavidson、Starbucks、Cocacola、Virgin。

●ビジネスモデル・仕組み・プラットフォームのたたかいになっていることを理解する。

これまでの洋服や家具などの【モノ】を売る時代から変わってきている。これも同様に勝ち組と言われている企業の共通項である。超高速サプライチェーンと言われる仕組み(開発から商品化まで1週間、各店舗まで3日間)を構築することで、需要予測をする必要が無く、販売しながら変化させていくZARAや音楽を使ったライフスタイルの提案をして人が集まって収益がうまれる場所(プラットフォーム)を構築したapple、IKEA、ユニクロ、スシローなどが良い例である。

●知識資産を武器としたたたかいになっていることを理解する。

今までは企業の有形資産(人、モノ(設備)、金、など)が競争力であったが、それでは既に限界にきている。今後はブランド、イメージ、顧客に対する理解(心の絆の構築)が重要になっている。機能や燃費などで車を売る時代からVWのようにデザイン、乗り心地、顧客に対する理解で売る時代に変わってきている。

●何故、サムソンは強いのか?

上述したように顧客の感情がカギであることを理解している。既にグローバル化、情報化の進展により機能的な差別化は限界にきている。では何で優位性を高めるか?一つはデザイン。一目でサムソンと分かる。アイデンティティ。圧倒的な広告費はブランド力を高める。ブランド価値ランキングはパナソニックに大差をつけソニーを抜く。
また自前の技術開発は原則行わない。リバースエンジニアリングとフォワードエンジニアリング。分解して意図を理解し、その上で市場・顧客が必要なモノを提供する。成長が見込めると量産化の段階で大規模投資。市場・顧客が必要なモノを提供するために人材育成に投資をしている。地域専門家制度により市場・顧客について理解をする。

▲21世紀型の競争にどう対応すべきか?

デザイン思考でビジネスを考える。デザイン思考とは変革(イノベーション)、解決(目的がある、相手がいる。顧客視点での問題解決)、統合(分析して総合する。全体最適)といった考え方。

ハーバート・サイモンのデザインの定義
 「現状を改善する人は誰しもデザイナーである」
PGロウのデザインの定義
 「デザイン思考とは様々な知識を審美的、伝統的、文化的、社会的システムに沿って組織づける行為」

戦略のロジックと顧客の感情をデザイン思考で繋げていく。結果としてイノベーションと成長が起こる。
ビジョン×戦略イノベーション×ブランドが21世紀の競争に対応するためのカギ。
本質を捉える(分析と仮説)、ビジョンを描く、新しい価値を創造する、成長をデザインする。
ビジョン:目標、思い、信念
戦略イノベーション:顧客の創造(誰に)、新しい価値(何を)、競争優位(どうやって)
ブランド:資産化(見えざる資産)、お客様との全てのコンタクトポイントをデザインしている。

*今回の講義も非常に深い内容でした。現在、展開しているエコランドに全ての話が応用出来そうです。物流という優位性を高めることが難しい商品だったので何を付加価値として高めるか?を考えた結果が今のエコランドだと思います。現在、ブランド構築のために毎年、企業規模に不適切な広告宣伝投資をし続けているのも自分では思いがあったやってたことですが改めてこうした話を聞くことで伝えられそうな気がします。これからも循環型物流構築のために精進します。ありがとうございました。

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