2010年度 カリキュラム@デジタルハリウッド大学院 2010年度 カリキュラム@デジタルハリウッド大学院

知識経営論1

日付
2010年04月20日 18:30~
場所
桑沢デザイン研究所
概要
「知識経営の時代」デザインを考える
受講生の感想

記:畑 俊一郎

第4回 記:畑俊一郎

最近「続きはtwitterで」というCMが登場した。目にした方もいらっしゃるだろう。

ここ数年、「続きはwebで」というインフォメーションや検索窓にキーワードを表示する手法が生まれ、多くの企業で採用されている。そして、HP誘引を目的とするCMの最新トピックが「twitter」なのだろう。以前には考えられなかったことだ。

そもそも、テレビコマーシャルを見てから傍らにあるPCや携帯のインターネットで、商品を検索するという行為自体、2000年以降の特徴的な現象だろう。その後の消費者行動を大きく変化させたと言っても過言ではない。この行為の定着は、マスメディアの影響力やインターネットの普及によるものだけではなく、企業と消費者を繋ぐコミュニケーション・デザインの力が大きいはずだ。

…冒頭から流行のコミュニケーション・デザインに触れ、なんとミーハーな学生だろうと思われたかもしれない。私がミーハーなのは間違いないが、ちょっと待ってほしい。私がSTRAMDで学んでいる理由は、企業経営が「座して待つ学問」ではなく、もっと身近で、活き活きとした動的な発想から生まれると信じているからだ。それがデザイン思考だと、私は思う。

さて本日の知識経営論では、事例を用いながら、デザインの歴史を紐解くこととなった。

1920年代フォードの大量生産車種に対抗して、色や形で乗る者のスタイルと車の買い替えを提唱したGMの「コスメティック(表層的な)デザイン」の時代。次に1970年代、登場したばかりのパーソナルコンピュータに新たな機能を付与したマウスのように、それまでなかったものを作り出す「形態創造のデザイン」の時代。そして2000年以降のSuicaによって、駅が消費活動の場所として変化したような「経験デザイン」の時代。前述のCM手法もまた、この経験デザインのひとつだと考えられる。そして、今デザインは知識資産としてマネジメントすべき時代へと向かっているのだ。

最後に、こうしたデザインの変化には、必ずそれを実現した人がいる。その人たちの「勇気」に敬意を表したい。

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《STRAMD》

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