2010年度 カリキュラム@デジタルハリウッド大学院 2010年度 カリキュラム@デジタルハリウッド大学院

戦略経営デザイン論12

日付
2010年09月21日 18:30~
場所
桑沢デザイン研究所
概要
前期課題:「百貨店再生を考える」 プレゼンテーション課題
受講生の感想

記:間瀬 裕士

<STRAMD>2010プレゼンテーション大会

前期課題:「百貨店再生を考える」

第39回 記:間瀬裕士、上原健

いよいよプレゼン大会が行われました。各チームの皆様、お忙しい中それぞれに工夫を凝らした発表を準備いただき本当にご苦労さまでした。ご指導いただいた中西先生、河野先生、金子先生はじめ、ご協力をいただいたスタッフの皆様どうもありがとうございました。

◇プレゼン大会

各チーム持ち時間15分で発表

終了後、チームごとに自らのチームを除く他チームの順位をつけ投票を行い、合計ポイント数が最小のチームを優勝とする。

<Aチーム>

百貨店を「大人の学校」と位置付け、生涯学ぶことができる溜まり場であり、買うまでを楽しむ場として提案。

<Bチーム>

有楽町西武跡地にファミリー世代をターゲットとした百貨店「Barrel」を提案。購買につながる体験づくりやITを活用したシステムを構築。

<Cチーム>

東京を4象限に分解しそれぞれの地域特性を分解したうえで銀座を取り上げ、地域にふさわしく、顧客に求められる百貨店像を提案。

<Dチーム>

青山の街全体を青山サテライトデパートとして、購入に伴うポイントシステムを提案。初老夫婦と独身女性の事例で一日の買い物ストーリーをプレゼン。

<Eチーム>

子育て世代をターゲットとし、購入に至るステージをエリアごとに段階的に用意する百官店を提案。会員制・iPHONEによるレジなしのシステムを導入

※各チームの皆様、内容について十分ご紹介できておりませんが、必要に応じて別途ブログをあげていただければと存じます。

◇結果

・中西先生特別賞、及び受講生投票による優勝 Aチーム

・金子先生、河野先生による特別賞 Dチーム

◇講評

中西先生より

すぐに使えるプレゼンテーションのコツを教えていただきました。

・最初はゆっくり始めて、内容は繰り返すとよい。聞く側に内容に入っていきやすいように始め、ある程度内容に慣れて聞く頭ができたころからスピードを上げるのがコツ。

・質問を受けたら直接の答えを返すだけではなく、ついでに自分の意見を言う場と捉えて積極的に活用するべし。

・画面の見せ方として小さな文字が多すぎるのは損。ストーリーの中のキーワードを抜き出して分かりやすく表現することがコツ。

・五感を刺激するプレゼンを心がけるとよい。例えば導入部の音楽、BGM、切り替えに挟む音など。

各チームの発表全体には次のようなコメントでした。

・全体的にロジックがまだ分かりにくいところがあった。内容の構成はドラマを作るような意識で取り組んでもらうともっと良かった。

・各チームがテーマとしたものは、やや真面目すぎる印象があった。プレゼンにおいてはテーマそのもののインパクトというものがとても大切。

・その中でAチームの発表は比較的ロジックが明快で、全体のストーリーの中でどの部分の説明がされているのかが常に分かりやすい構成となっていた。また、「大人の学校」といいう意外なキーフレーズが効果的なインパクトを与えていた。

特別賞に対しては、

金子先生・河野先生より

・とにかく面白いプレゼンが聞きたいと思って来たので、一番面白いと思ったDチームを選ばせてもらった。ブレークスルーを起こすには、既存の枠組みを超えた発想を形にしていくことがとても大切。発想の面白さはあったので、どこに落としどころをつけるかというのが課題

所感(間瀬裕士)

限られた時間でしたが、メンバーとのディスカッションはとても有意義なものでした。はじめのころ思いつくことを付箋に書いて貼り出したところまでは良かったものの、まとめていく方向感が定まらず皆で固まってしまった時はこの先どうなることやらと思っていましたが、STRAMD全体同様、Aチームも年齢、性別、専門が多様な中で、それぞれの個性や考えがうまく結合して一つの提案ができたと思います。よい経験をさせていただき皆様ありがとうございました。

所感(上原健)

自分が一人で考えたらこうはたどり着かなかっただろうというプレゼンテーションが出来たこと、そしてそのプロセスを通じて多くの事が勉強になりました。

特に勉強になったのはアイデアを魅力的にするための表現力でした。コンセプトを魅力的にし、サプライズを生み出すための表現を磨くこと。それを具体的にイメージしてもらうための絵の作り方などです。

分析的、論理的な記述は理解を深めますが、大切なのは共感や心が動かされること、何かを感じられるプレゼンテーションを作ることだと思いました。

《STRAMD》

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