2020.11.09
ニューノーマル時代に学ぶべきCI・戦略経営デザインの本質全3回特別集中講座オンライン(ウェビナー)のお知らせ
2018.01.10
《STRAMD》2018年度第9期生募集記念 公開シンポジウム(無料)のご案内
2017.01.16
《STRAMD》2017年度第8期生募集記念 公開シンポジウム(無料)のご案内
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第28回 記:野田泰平 今回の講義のブログも野田泰平が書かせていただきます。 ご配慮ありがとうございました。 創造と知性 前回の最後に受けた「知性の誕生」からレポートしていきます。 Question 知性の発達の原因は脳の進化によるものか? そもそも人類の歴史は地球の1/1045しかない。 しかしその人類440万年という時間はとても長く、変化も大きい。 ↓ Answer そうは言い切れない。 人類誕生 石器を使う 火を使う 石器を加工した 0年 → 200万年 → 300万年 → 400万年 当初人類の知性の発達はゆっくりだった。 現在 ← 1.5万年前 ← 3万年前 ラスコーの洞窟壁画 壁画発見 人類は1.5万年間同じことを繰り返していた。(← 求心 ) 人間知性のビギニングス ~ 2つの発端 ■1つ目 人間の数の変化 西暦 世界人口 BC 8000年 1億人 AD 0年 3億人 AD 1000年 4億人 1650年~1850年 5.5億人→11億人 1850年~1950年 11億人→25億人 1950年~1999年 25億人→60億人 私たちが多くを知り、文明化したのは人間の脳の数が増えたことに よるものかもしれない。(←イニシエーターが多く生まれた?) ポイエシスの基本 ――――― ↓ モノゴトをつくる。制作行為。 人(動物)の制作(産出) = ポイエシスの基本 そしてポイエシスの基本はミメーシス。 ミメーシス = 模倣、反復、複製 ↓ Designから、かけ離れた行為。 律動、一体性、全体帰属、この喪失 ↓ ↓ 反復強迫 S.Freud 「わたしたちは自ら創造したものよりも模倣したものを信頼する。」 by Eric Hoffer 人間知性のビギニングス ~ 2つの発端 ■2つ目 サルは立ち上がっても人にはならなかった → 猿人 人間知の条件 その1 投擲 人が立って手が自由になっても、少なくとも200万年間 創意・工夫とは無縁だった。 440万年前、人は初めて直立2足歩行をしたが腕はチンパンジー的な動きで 物を投げるにしてもアンダースローで事実上は投擲せず。 Question そもそも、なぜ投げることが人間知の礎に? Answer 投げることによって切り開かれた精神性~ 離れたとき → 空に変化をもたらすことができるようになった。 逃げ隠れる被食者 ↓ ↓ 投げて追う補足者へ ――――――――― →行動範囲を広げた、表象時空の拡大。 二大表象観念 ・空間 ・時間 離れた場所、時間、過去と未来の出来事を表象するようになる。 投げることによって養われた表象観念 ← Past Future → 反省 期待 投げる 拾いに行く 拾う 投げることによって切り開かれた精神性~ Release 一旦手放す ↓ ↓空間 ↓ 一旦手放し、のちに回収する。(抑制、溜め、貯め) ↓時間 ■ 結局、知的機能においてヒトが他の動物と 決定的に異なる点は何か? ↓ それは頭の中に投映(Projection)したり 形成したものを媒体に、知性を発揮する点である。 ■ 人間の知性の特質は私たちの頭の中というよりは外にある。 ↓ Media 人間の知性の特質はMediaの創造であり、Mediaの活用にあると理解しました。 1650年に紙のメディアが拡大し、結果情報伝達スピードが増し、 考えるという行為が増えたのではないか? そして現代ではインターネットというメディアが創造され、さらに情報伝達の スピードと量がました。 今後は人類が受け入れたこともない情報量がひとり、ひとりに届いてくる。 結果、考えるという行為が以前がどんどん増え、そしてそれは求心から遠心へと 脱中心化を加速度的に後押しするのではないでしょうか。 私はそうなることで、イニシエーターとして前文化的思考を持っている日本人が その力をさらに発揮して世界に新しいBeginningsを生み出していくように感じ、 ワクワクしました。 今回の講義は私の中でSTRAMD的思考とは? という問いに答えるための重要な講義だったと思います。 残念なのが【17~18世紀の知性に学ぶ】について F.Baconは聞くことができたのですが、R.Descartes、G.Vicoが聞けなったことです。 加えてわたしがF.Baconについてしっかり理解できておらず、このブログで レポートできていないので講義で使用した資料か読み物のおすすめをいただけると ありがたいです。 野田泰平
第28回 記:野田泰平
今回の講義のブログも野田泰平が書かせていただきます。
ご配慮ありがとうございました。
創造と知性
前回の最後に受けた「知性の誕生」からレポートしていきます。
Question
知性の発達の原因は脳の進化によるものか?
そもそも人類の歴史は地球の1/1045しかない。
しかしその人類440万年という時間はとても長く、変化も大きい。
↓
Answer
そうは言い切れない。
人類誕生 石器を使う 火を使う 石器を加工した
0年 → 200万年 → 300万年 → 400万年
当初人類の知性の発達はゆっくりだった。
現在 ← 1.5万年前 ← 3万年前
ラスコーの洞窟壁画 壁画発見
人類は1.5万年間同じことを繰り返していた。(← 求心 )
人間知性のビギニングス ~ 2つの発端
■1つ目
人間の数の変化
西暦 世界人口
BC 8000年 1億人
AD 0年 3億人
AD 1000年 4億人
1650年~1850年 5.5億人→11億人
1850年~1950年 11億人→25億人
1950年~1999年 25億人→60億人
私たちが多くを知り、文明化したのは人間の脳の数が増えたことに
よるものかもしれない。(←イニシエーターが多く生まれた?)
ポイエシスの基本
―――――
↓
モノゴトをつくる。制作行為。
人(動物)の制作(産出) = ポイエシスの基本
そしてポイエシスの基本はミメーシス。
ミメーシス = 模倣、反復、複製
↓
Designから、かけ離れた行為。
律動、一体性、全体帰属、この喪失
↓
↓
反復強迫 S.Freud
「わたしたちは自ら創造したものよりも模倣したものを信頼する。」
by Eric Hoffer
人間知性のビギニングス ~ 2つの発端
■2つ目
サルは立ち上がっても人にはならなかった → 猿人
人間知の条件 その1 投擲
人が立って手が自由になっても、少なくとも200万年間
創意・工夫とは無縁だった。
440万年前、人は初めて直立2足歩行をしたが腕はチンパンジー的な動きで
物を投げるにしてもアンダースローで事実上は投擲せず。
Question
そもそも、なぜ投げることが人間知の礎に?
Answer
投げることによって切り開かれた精神性~
離れたとき → 空に変化をもたらすことができるようになった。
逃げ隠れる被食者
↓
↓
投げて追う補足者へ
―――――――――
→行動範囲を広げた、表象時空の拡大。
二大表象観念
・空間
・時間
離れた場所、時間、過去と未来の出来事を表象するようになる。
投げることによって養われた表象観念
← Past Future →
反省 期待
投げる 拾いに行く 拾う
投げることによって切り開かれた精神性~
Release 一旦手放す
↓
↓空間
↓ 一旦手放し、のちに回収する。(抑制、溜め、貯め)
↓時間
■ 結局、知的機能においてヒトが他の動物と
決定的に異なる点は何か?
↓
それは頭の中に投映(Projection)したり
形成したものを媒体に、知性を発揮する点である。
■ 人間の知性の特質は私たちの頭の中というよりは外にある。
↓
Media
人間の知性の特質はMediaの創造であり、Mediaの活用にあると理解しました。
1650年に紙のメディアが拡大し、結果情報伝達スピードが増し、
考えるという行為が増えたのではないか?
そして現代ではインターネットというメディアが創造され、さらに情報伝達の
スピードと量がました。
今後は人類が受け入れたこともない情報量がひとり、ひとりに届いてくる。
結果、考えるという行為が以前がどんどん増え、そしてそれは求心から遠心へと
脱中心化を加速度的に後押しするのではないでしょうか。
私はそうなることで、イニシエーターとして前文化的思考を持っている日本人が
その力をさらに発揮して世界に新しいBeginningsを生み出していくように感じ、
ワクワクしました。
今回の講義は私の中でSTRAMD的思考とは?
という問いに答えるための重要な講義だったと思います。
残念なのが【17~18世紀の知性に学ぶ】について
F.Baconは聞くことができたのですが、R.Descartes、G.Vicoが聞けなったことです。
加えてわたしがF.Baconについてしっかり理解できておらず、このブログで
レポートできていないので講義で使用した資料か読み物のおすすめをいただけると
ありがたいです。
野田泰平