2010年度 カリキュラム@デジタルハリウッド大学院 2010年度 カリキュラム@デジタルハリウッド大学院

知識経営論3

日付
2010年06月22日 18:30~
場所
桑沢デザイン研究所
概要
デザイン思考と知識創造理論
受講生の感想

記:城井 祐一郎



第21回 記:城井 祐一郎

~デザイニストへの道~

モノ・コト・ヒト・ロジカルシンキングの先に見えて来たこと。


今回の知識経営論は、今ビジネスマンの必須スキルとまで言われているロジカルシンキングについての考察から始まった。
結論から言うと、ロジカルシンキングから新しいコト(発想)は生まれない。演繹法や帰納法といった手法は大脳新皮質的発想で、過去のデータを分析するにすぎず、不確実な世界を進まなければならない現代社会では、これから起きるかもしれない未知な出来事に対して対応することが出来ないのである。
また、演繹法を考案したデカルト本人も「最初からわかり切っていること、よく知られていることを納得させる方法論にすぎない」と言っている。

そこで、これからの創造経済の大きなうねりの中で期待されている方法論がデザインシンキングである。
いままでの定説や常識が通用しない世界である。
デザインシンキングとは、知識創造のバリエーションの一つで、
顧客の現場に入り、観察、言語化されていない暗黙知を獲得。→エピソード・仮説。→コンセプトを表出化。→プロトタイピング→現場で内面化。→効果・評価。このプロセスを繰り返すことである。



単にクリエイティブ思考というのではなく、目に見えない無形物まで領域が広がってくる。
コトをデザインするデザイニストを目指す私達には、
観察力とその中から可能性を探り当てる直感力・仮説推論力が求められる。
紺野先生は繰り返し、まずは現場に行って観察すること。けして分析はしてはいけない。感じ取った暗黙知からどれだけたくさんの仮説(アブダクション)を導き出し、形式知、コンセプトへと昇華できるかが重要とはなされていた。
これだけ、テクノロジーが進化した現代でも、最も重要となることが現場という話しはとても興味深く。
ホッとする自分がいた。
どこかのイケメン俳優が言った台詞のように、
知的創造は会議室で生まれのではなく、現場から生まれる。
と言ったところであろうか。




授業後は恒例の親睦会。


授業で感じたことや、自分のビジネスに落とし込んだ時、
どうすればいいのか終電まで熱い議論が続きます。

帰宅後は、忘れないうちに復習。。。


これをやらないと30過ぎの脳みそからはザルのように流れ出します。

《STRAMD》

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