2010年度 カリキュラム@デジタルハリウッド大学院 2010年度 カリキュラム@デジタルハリウッド大学院

戦略経営デザイン論7

日付
2010年06月15日 18:30~
場所
桑沢デザイン研究所
概要
理念開発研究(2):伊藤忠・神奈川県
受講生の感想

記:野田 泰平

第18回 記:野田泰平

今回の講義は中西先生の「戦略経営デザイン論(7)」です。

前半は前回からの続きで伊藤忠新CIプロジェクト理念開発の話でした。

この伊藤忠新CIプロジェクトは伊藤忠13チームが
それぞれ経営者になったつもりで新理念案提案に取り組んだプロジェクトです。

そしてその13チームから出てきた企業理念案上位のキーワードは3つ。
・豊か    ・社会    ・人、人間、人類

これから
・経済的   ・社会的   ・人間的

この3つを伊藤忠の将来を考える中核軸として出来上がってきたものが

The ITOCHU Credo
ITOCHU
Committed to the global good .  豊かさを担う責任




The ITOCHU Way .
Yes,We can .  顧客と共に、前へ。
Fight Fair .  フェアに、挑む。
Open Minded .  いい風を心に、会社に。


驚いたことに当初はこのプロジェクトでは
伊藤忠商事という社名自体が今後の事業実態と異なり
良くないのではとの意見があり、
社名自体を変える話で進んでいたそうです。

ただ結果的には

・入社間もない若い社員たちの大部分の反対
・新国際統一ブランドとして認識してもらう名称
・世界中で登録可能な名前

等の3点からITOCHU
世界中で使っていくことに決めたそうです。

そしてITOCHUロゴは
視認性、識別性、展開制、再現性、標準化
この5つの柱を目標にデザインされました。

前回からの私の疑問でありました、
「なぜに伊藤忠にCIプロジェクトが必要だったのか?」

これに対しての講義を受けての回答ですが、

当時会社のイメージが実態に合っていなかったため
理念やアピアランスをが先行するNew CIで
会社そのものをイノベーションンさせたかったと考えます。

講義の後半は

STRAMD Paradigm10
「Metapureneur(メタプルヌール/蘇業)を目指して」


4.「デザインとは何かの」代表説
5.デザインの役割は「物づくり、表現づくりからサービス業化重視」へ

この内容についての講義でした。

4.「デザインとは何かの」代表説については
バウハウス創業者 WalterGropius の言葉で
「デザインはあらゆる分野の共通公分母である」
美しさの追求、機能の追求の中で生まれたことばで
デザインは、生産、経済、文化の共通分母と考えれる。

しかしこれは工業化時代の話で供給側からの発信であり
ものをつくりだすだけの時代ではない今では少し違ってきた。

次にEttore Sottsassの言葉では
「デザインは人に花を贈るようなものである」
デザインについて言っている。

これは解釈としてはデザインとは第一に
相手のことを考えるものであるといえる。

5.デザインの役割は「物づくり、表現づくりからサービス業化重視」へ
これについては参考事例として
「神奈川アイデンティティシステム開発導入」が上げられた。
これは当時地方から出てきた人が多く、地域に愛着がないことが
大きな問題とされていた神奈川県に神奈川県の
郷土愛醸成ポリシーを開発したものである。

この取り組みの目標としては行政のサービス業化
ポイントとしては人が変わっても受け継がれえいくものを開発することでした。
例としては
・文化
・ツール など

考え方としては神奈川県を
・行政執行機関
・経済活性機関
・文化形成機関
この3つの機関に分類してKI(Kanagawa Identity)
この活動の中心になるように仕組化することでした。

多くの人が行政には関わります。そのすべてが
KI(Kanagawa Identity)を中心に考え活動していく
パワーというのは計り知れない大きなものだと感じました。

活動のベクトルを合わせる重要性はどの企業も理解し取り組んできましたが
ベクトルの中心がアイデンティティーのような考え方が来ることを
考えてきた企業がどれだけあったのでしょうか。

STRAMDの掲げるデザイン思考がまさにこの考え方の違いだと
改めて実感した講義内容でした。

以上となります。
野田泰平

デジタルハリウッド大学院と連携5年目 2017年度第8期開講

《STRAMD》

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