2017年度 カリキュラム@デジタルハリウッド大学院 2017年度 カリキュラム@デジタルハリウッド大学院

エモーショナルビジネスデザイン論2

日付
2017年10月11日 19:00~
場所
デジタルハリウッド大学院大学
受講生の感想

記:中込 光輝

今日の講義は間違いなく自分のターニングポイントのひとつになっただろう、と思う。
 
顧客は商品やサービスを買ったり使ったりするとき、
ジョブ=何を雇っているか?
を理解し、創造することが大切。
 
ペア演習:「カフェは何を雇いに行っているか?」
 
そこで気づくのはもちろんコーヒーは飲むが、カフェで雇っているのは
「ゆっくり話せる空間」であったり「集中して勉強できる時間」。
そうなると、競争相手は他のカフェではなく、
公園のベンチであったり近所の図書館である。
 
もし自分がカフェを経営するとしたら、
真っ先にこだわるのはコーヒーの味であったりデザートの種類だが、
実は顧客が求めるのは店の雰囲気やソファのフカフカ具合だったりする。
 
そんなことを考えながら聞いていたが、
自分の商品企画を見つめ直すとなんともやりきれない思いになった。
 
私は家電の商品企画をしているが、企画時必ず行うのは、競合他社の分析。
来年の発売に向けて開発している商品においても、
競合24メーカー、482機種の機能や価格を調査・分析するのに
そうとうな量の時間と情熱を注いだ。
今思えばそれで他のメーカーの商品については詳しくなったが、
顧客からはむしろ遠くなったようにすら思う。
「この機能はどこのメーカーもつけているからうちも必須だ。さらにうちは2倍つけよう」
なんていう誤った判断に陥りがちだからだ。
私だけでなくそれぞれのメーカーが同じようなことやっているから、
日本の家電製品のボタンは増え続け、取り扱い説明書はどんどん分厚くなる。
 
講義に出てきたクレイトン・M・クリステン氏の『ジョブ理論』も購入。
まだ数ページしか読んでいないが、さっそくドッグイア。
 
❝製造業の姿を一変させた品質改善運動の父
W・エドワーズ・デミングは言った。
「正しい質問の仕方を知らなければ、何も発見することはできない」。
一世を風靡した企業が次々に倒れるのを目撃してきた私は、
問うべき質問がなんであるかについて気づいた。
「どんなジョブ(用事、仕事)を片づけたくて、
あなたはそのプロダクトを雇用するのか?」❞
 
中西先生が講義の中で引用されていた
❝いい答を出す以上に、良い質問を。❞
(リチャード・ソール・ワーマン)
にも通じるものがある。

《STRAMD》

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