2016年度 カリキュラム@デジタルハリウッド大学院 2016年度 カリキュラム@デジタルハリウッド大学院

自然環境とつながりのデザイン

日付
2016年05月28日 15:00~
場所
デジタルハリウッド大学院大学
受講生の感想

記:後河内 脩平

今年度のSTRAMDではじめての土曜公開講座が行われました。
テーマは「現代都市と自然環境のつながり」です。
都市と自然というと、相反する関係のようなもので、東京のような大きな都市には自然はほぼないと思っていました。
しかし今回の講座で東京にも、自分が想像していた以上の大きな自然環境があることがわかり、大きな衝撃をうけました。
庭で育てている草花、そして街路樹、公園といったものがうまくネットワークを形成し、ひとつの生物を育む大きな自然環境を生み出していたとは今回の話を聞くまでは全然知りませんでした。
ただしネットワークが形成された自然を上手く利用できるのは、飛べる生き物だけです。
地面を移動するタイプの動物は上手く利用できません。
その点、他の先進国のある都市では飛べない動物のために動物が移動するための道を作っており、都市と自然との共存の仕方がしっかりと考えられていると感じました。
日本も自然との共存を考えていくならば、都市と自然の上手な共存の仕方を考えていかないといけないなと思いました。
そういったことの実現のためにも今回の講師である奇二先生のような人と自然を結び付けていく人が必要なんだろうと思います。

こういった自然にまつわる話も大変興味深かったのですが、奇二先生の生き方、そちらも自分とって大いに参考にしていきたいと思う生き方でした。
奇二先生ですがSTRAMDの二期生でありますが、中西先生からも何をしているのかは不思議な人との紹介されていました。
普段仕事をされているところは、ダム等の開発事業の予定地にどんな生物がいるのかを事前に調査し、開発によってどのような影響を与えるのかを調べる生物調査でしたり、また生物調査の中で得た知見を生かし、どのような環境を作ればどのような生物が生きやすくなるのか、どのような生物が生息している公園を作るための計画ランドスケープといったものです。
奇二先生はその他にも、STRAMDの経験を生かし、以下のようなマンションのコンセプトを考え提案をされることもしているそうです。

  • 自然と自然をつなげる
  • 人と自然をつなげる
  • 人と人をつなげる
 
お話を聞きすごい活動をされている方とわかりましたが、周りからはなかなか理解されず苦労はされていたと思います。
大学卒業の時に、経済活動のヒエラルキーで勝つことに意味があるのか、自分にとって何が大事かを問い、父親との山登りの経験からなどから自分の原点をさぐり自分の中で自然、教育、アートといった大切なキーワードを導き出されたようです。
自分の中で大事なキーワードを導き出されてからは、たまたまに目に入った本を見て、気になった施設に電話をかけそこに就職され、たまたまお酒飲んでいるところに居合わせた写真家の弟子になるとかすごい行動力の持ち主でその行動力がすごくうらやましかったです。
 
このキーワードで生きていったらハッピーだとおもう生活をしてきたということでしたが、自分も自分の中で大切なキーワードを導き出し、そのキーワードに向かってSTRAMDの経験を生かして行動していきたいです。

《STRAMD》

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