2015年度 カリキュラム@デジタルハリウッド大学院 2015年度 カリキュラム@デジタルハリウッド大学院

戦略経営デザイン論4

日付
2015年07月01日 19:00~
場所
デジタルハリウッド大学院大学
受講生の感想

記:城戸 貴之

今回は中西先生の講義〈プロスペクタス10〉のうち4の「価値想像成果」にあたるお話から始まりました。

主な内容としてはセキスイハイム事業化計画のケーススタディ。
これまでの建築方法を根本から覆す「住宅の工場量産」を実現した世界で初めての試みをどのように行い、事業化に伴う社内への説得をどのように行ったのか。
当時(1970年代)の住宅は現場で造り上げるものであり、ユニット工法で建てるという発想が無かった為に社内からの戸惑いの声も多かったとのこと。
そこで先ずは社内への説得材料として4種の神器と言われるインナーツールを作成された。

1、コンセプトブック
社員がユニット工法のメリットを共有できる。

2、ブランドコントロールマニュアル
ロゴをはじめとした様々なツールに展開した場合のマニュアル。のちにPAOSで定番的に使われるようになるブランドシステムツリーを考案する。

3、ファクトブック
住宅業界情報のアーカイブ。戦略立案を行うデータベースで、情報が新しくなる度に刷新していく。

4、事業戦略計画書
長期的イメージマーケティングの基本とする10年計画書。

以上のように事業価値を外に向けてだけでなく、社内に向けて浸透させる必要がある事。以前読んだマーケティングの本にあったように、優れた企画があったとしても先ずは社内の人の気持ちを動かさなければプロジェクトは進まない。ファクトに裏付けされながら「自分たちは今すごい事を始めようとしてるんだ」という社員の気持ちが一つになっていく事でブランド価値を高めていくことに繋がるように思えた講義でした。

 

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