2014年度 カリキュラム@デジタルハリウッド大学院 2014年度 カリキュラム@デジタルハリウッド大学院

戦略経営デザイン論11

日付
2015年02月18日 19:00~
場所
デジタルハリウッド大学院大学
受講生の感想

記:栗原 知也

中西先生による戦略経営デザイン論の第12回目。
テーマは、「理念経営」の続きと「サービス業化」。個別テーマとしての講義は今回で終了である。

・理念経営
INAXの事例紹介。経営トップ自らが、社員に対して自身の言葉で経営理念を語る姿がとても印象的で、理念経営に対する並々ならぬ想いと決意が伝わってくる。
これまで紹介された事例に共通して感じることは、マネジメント層だけでなく、社員一人一人が理念に共感できる・腹落ちできるものとして浸透していくことの重要性である。そこがないと理念に基づいて行動に移せない。
その観点からも、経営トップによる理念経営に対するコミットメントとその実践の重要性が伝わってくる。

・サービス業化
これまでの講義を通して何度も出てきた「サービス業化」というキーワード。
企業の展開として、生産型・部材型から、販売業型、サービス業型、そして価値総合型へ。送り手が受け手発送を持つサービス業化の時代である。そして文化は最高のサービス業化・ホスピタリティ業化という言葉が印象的である。

・経営システム
日本の従来型の経営システムである「農耕型マネジメント」、そこに欧米型の「狩猟型マネジメント」が入ってきている今日であるが、これまでの自分の仕事を通じて、現在の経営システムを進めていっても、うまく機能していかないのではないか、と漠然とではあるが感じてきた。
そうした中で、「狩・耕型マネジメント」という、価値創造型人材を内外に育て持ち、価値創造を組織で共有伸展していく体制は、興味深く、また深く考えさせられる。

・メガチェンジ時代の国家像
メガチェンジ時代において、成長型から独自の成熟型国家への展開

 -広い意味での「独自の文化大国」へ
 -新しい意味での「自然対応国」へ
 -独自の「経営システム」へ

上記を説明頂く中で、この1年間学んできたことが、つながってくる感覚がある。
講義の始まった当初に言われたとしても、何もピンとこなかったであろうが、ここへきて学んだことの点と点が線になり、それが思考の補助線となって、新たな視野・視座につながってきていると感じる。

STRAMDも修了となるが、真の「デザイニスト」に向けて、日々前進あるのみ!

《STRAMD》

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