2014年度 カリキュラム@デジタルハリウッド大学院 2014年度 カリキュラム@デジタルハリウッド大学院

ICT特論3

日付
2014年11月26日 19:00~
場所
デジタルハリウッド大学院大学
受講生の感想

記:栗原 知也

杉山先生によるICT特論/デジタルコミュニケーションの第3回目。
今回の内容は、未来の話。日常生活・仕事・ライフスタイルにおいて、デジタル化のインパクト、ICTの進化・発展がどのような影響を与えるのか、という今回もとても関心を惹かれる内容であった。

冒頭、これまでの講義の復習・総括として、生活のデジタル化や、産業を横串・横断的になってきているコンテンツ産業の話があったが、あらためて経済的側面も含めたデジタル化のインパクトの大きさを再認識。

続いてメイントピックの未来の話に入る。
近未来として、すべての道具にコンピューターが宿るIoTの世界、VR(virtual reality)、MR(mixed reality)の世界の創造と進展。Virtualの本来の意味は『表面上は違うが実質そのものである様子』。
紹介いただいた各事例や国・企業が描く未来像の映像を通じて、近未来の一端を垣間見ることができた。その中で個人的に特に考えさせられたトピックは以下。

・A.I(After Internet)と人生の複線化
B.I (Before Internet)の時代は、人生は一方通行的であったが、A.I (After Internet)の時代は、RealとVirtual/Metaverseを行き交いながらも、それぞれの人生があり、異なるペルソナを持ち、人生の中で何人もの自分に出会うことになる。
確かに、ソーシャルネットワーク上のコミュニケーションを考えても、それを既に感じるところがあるし、個人的にはポジティブに捉えたいと思う。
また、Virtualの世界を通して、全人類が無限の空間を持てるようになるので、それに伴い人間の行動も変わってくるということは推測できる。加えてVirtual 世界での体験・経験により人間の感覚まで変わってくるという点は興味深い。

・集合知
集合知であり、1億人総クリエーター化時代突入の事例として、初音ミクの紹介があった。
ICTインフラの進展により集合知の活用が容易となる中で、趣味とビジネスの境界線や、アマチュアとプロフェッショナルの境界線が曖昧になりつつあると感じる。
そうした状況下でのビジネスの現場において、コンピューター側に取られない・競合せずに、個人としてどのようにクリエイティブを発揮していけるのか、非常に考えさせられる。

・世界の人口構成とコンテンツ・ビジネスの機会
グローバル視点で世界の人口構成を見ていくと、いかにデジタルネイティブである若者が多いかが明白であり、そこをターゲットとした膨大なビジネスチャンスがあることに気づきかされる。

・「クリエイティブであることしか求められない」
最後のキーワードは「クリエイティブであることしか求められない」。強烈であり直接的で胸に刺さる。

「DIGITFUL WORLD」の中で、ビジネスの視点を超えて、生き方まで考えさせられた密度の濃い時間であった。

《STRAMD》

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