2014年度 カリキュラム@デジタルハリウッド大学院 2014年度 カリキュラム@デジタルハリウッド大学院

絵画と技法ワークショップ1

日付
2014年11月20日 19:00~
場所
デジタルハリウッド大学院大学
受講生の感想

記:原田 照夫

 今回は2週連続で佐藤竜平先生によるワークショップの授業が行われた。なにやら手を動かす楽し気な授業である。

【11/20 (木) 1回目の授業】
 教室へ入ると、グループごとに分かれたテーブルの上にクレヨンや紙が置かれていた。”やはり絵を描くのだ”と思っていると、ほどなくして授業が始まりワークショップの時間となった。「今回は絵の上手い、下手は関係ありません」と先生の一言。確かにワークショップと言っても、そこはSTRAMDである。絵を習いに来ている訳ではない。そもそも授業本来の目的は、右脳と左脳の働きの違いを絵を描き、体感してもらうこと。又、物事を考える上で、左右のスイッチを切り替えることの重要性とその方法を学ぶことである。
 まず初めのワークショップは、『ルビンの壺』を描くことである。ご存知の方もいると思うが、左右対称に向き合うよう人の横顔を描き、それが人の顔に見えたり壺に見えたりするもののそれらが同時に見えることはない、という認知心理学の分野である。それがどのように右脳と左脳に関係あるのかというと、まず画面左側に頭から横顔を描く。これは、記憶に基づいて顔のパーツを思い出しながら描かれる絵なので左脳を使っているらしい。今度は右側に、向かい合うよう喉元から描く。これは、左側の顔を真似して描く行為で、右脳を使っているとのこと。”果たして、私は左右使い分けていたことに気づいていただろうか?”
 本日最後の課題では、グループごとに教室を出て、凹凸のある物に紙をあて、上からクレヨンを走らせることで出来た模様を30種類ほど集めた。皆童心にかえり、楽しく模様の収集に勤しんだ。これは来週使用するらしい。次回はハサミとノリ、そして何でもよいので写真を持参。次回も楽しい授業になりそうである。

【11/27 2回目の授業】
 今回も先週と同じグループに分かれて授業開始。前回収集した模様を使い、貼り絵を作成した。あるグループは、模様から想像されるものを形にした。これは記憶から発生したものなので、左脳優先型の作品なのだろう。また、あるグループは、持参した写真のフォルムに、あえてその写真から想像出来ない模様を貼っていく。これは、右脳優先型なのだろう。などと考えながら作業をしていると、あっという間に時間が過ぎていった。

【最後に】
 授業前段で佐藤先生が述べられた「普段使っていない『感覚』を目覚めさせ、身近なものから発想の素を見出す」という言葉は、「右脳を活用させる」ということなのだろう。又「発想の素」を見出した後、それを整理し、論理的に組み立てていく作業も大切で、これは左脳の活用による。すなわち、左右の脳をコントロールし、ひとつのことを成し遂げることができれば、良い結果が生じると考えられる。これは訓練により出来るようになる?と感じたのは、私だけだろうか。

《STRAMD》

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