2012年度 カリキュラム@デジタルハリウッド大学院 2012年度 カリキュラム@デジタルハリウッド大学院

課題演習2 前期課題プレゼン大会

日付
2012年09月18日 19:00~
場所
桑沢デザイン研究所
概要
提案:「現代版 日本の常識」
受講生の感想

記:正寶 一利

Aチーム 記:正寶 一利

■「現代版:日本人の常識」課題についての取り組み
中西先生の「最近の日本人は劣等民族化しているのではないか」というお話をもとに、
常識について考えていった。

情報収集(各人)
 ↓
分析・整合(ミーティング)
 ↓
仮説
 ↓
アウトプット

というプロセスを経て、「美道の国・日本」という提案を行った。
その経緯は、「失われた日本の常識」というテーマをもとに各人が情報収集
してきたことから、日本人の優れた所は世界では類を見ない「高度な精神性」
を持っている事が見えてきました。
どのようにして、日本の常識を取り戻すかということを考えていった結果、
「美道」
:様々な道(武道、茶道、華道、、、等)をパッケージンクし、教育プログラム
 を海外へ広め、日本へ逆輸入することだと位置づけました。
その理由として、
日本人は自国の素晴らしさには疎いのですが、海外からの評価を気にします。
海外で評価されたものは、逆輸入すると国内で何が評価されたのか関心を集める
という心理を利用しないわけにはいきません。
そこで、海外の人々の興味をそそり、魅力的なのは、
日本の伝統文化に裏付けされた、「道」という結論にいきつきました。

■振り返り
「多人数討論は難しい」と感じました。
アイデアは一人で考えるより、複数で考えた方がよいものが生まれます。
Facebookを利用すれば、リアルタイムでディスカッションできますし、
STRAMDという特性を生かせればなおさらいいアイデアが生まれるはずなのですが。。。
STRMDの学生は性別、年齢、職種が様々です。
課題に対して各専門分野の側面から色々な光を当てることができるはずです。
私自身、私のバックグラウンドをうまく生かせず、新しい考え・意見
を生み出せていけなかったのではないか?と反省しています。
合意してしまえは、そこで議論は止まってしまいます。
とりあえず、「違うんじゃないか?」と言ってみて、皆さんが深く考えることができるのでは?
と思えてきてます。
そのためには、中西先生が言う、「自分自身をデザインする」(=?自分改革)
ことが重要になってきます。

「変わらないといけない」ということを考え、「どのように変わるか」を考え、
「どうしたら変われるか」を考えぬき、
後期の課題でうまく生かせたらと思います。

また、今回は「過去の日本」に「とらわれすぎ」ていたのではないかと痛感しています。
「とらわれない」視点で考えていくと今までとは違う発想ができるかも?

■最後に
青木さん、糸矢さん、岩崎さん、権守さん本当にありがとうございました。
皆様方とディスカッションできたことは大変貴重な経験となりました。
この場をお借りしまして、お礼申し上げます。

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Bチーム 記:畑中 朋継

「もう二度とやりたいない! だけどやって良かった」

前期課題発表直後に浮かんだ想いだ。メンバー全員が仕事でも多忙を極める中、どうにかこうにか時間を作っては集まり、議論して一歩一歩提案に向けて詰めていく。本当に大変だった…というのが率直な感想だ。STRAMDも中西先生も、本当に容赦ない。

Bチームが達した結論は、常識は1つに決める事はできない、常に変わっていくもの。議論の中で仮説につながるキーワードを拾ってつなげた『世代や地域を超えて、自ずと相手を思いやり、社会が快適になるための前提となるような共通意識を形成すること』という仮説は、チーム全員で共有できた。進む時もあれば止まった時もあるが、それでもステップを踏んでいると感じられる経験であった。PAOS訪問と中西先生のお話しも胸に響いた。

何か1つの具体的な常識を取り出して進めても良かったのかもしれないが、それでは日本人の総意にはならないのではないか。チームで議論しても纏まらないのに強引に決めて進めても良いのか。当初は常識をひたすら深く掘り下げていき、完全にはまってしまった。それでも仮説につながる『目標識』という概念は、全員で必死に考えてまとめることができた。過去の授業も本当に役立ったし、チームで議論して英知を結集することがこれほど重要だということも改めて実感した。

具体的な提案になっていないと指摘されれば、甘んじて受け入れよう。しかし、これからの常識の本質やここから見いだされる価値観は、日本人の個々に委ねられていることだけは強く主張したい。日本人が意識して共通認識を形成しようとすれば、それが社会の快適性に繋がるはずである。そういう社会を育むことこそ優先すべき課題と考え、ゆるやかに社会でのコンセンサスを取得していくこと、これからの日本のあるべき姿をビジョンとして持つ事が重要なのではないだろうか。

これだけ議論しても常識は壮大なテーマで、他チームのプレゼンを聞いてなるほどと思う部分もあったということは、まだ議論し尽くしていないと言えるのであろうか。一方で、提案を具体的にビジネスにどう繋げていくかという視点はすっかり抜け落ちていた事は猛省しなければならない。短絡的に理想ばかりを見続けても、ビジネスには繋がらないからだ。

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Cチーム 記:赤松 剛

 提案「現代版:日本人の常識」
 このテーマが出されたのは二ヶ月前のこと、まだ夏が始まったばかりであった。
 そしてこの原稿を書いている今は夏も終わりに差し掛かり、夜には虫が響く。
 最初にこのテーマを聞いた時、抽象度の高さに正直面食らった。またチームメンバーそれぞれの仕事の多忙さも加わり、まともな議論すら出来ず時間だけが過ぎていく中で感じた焦りも今は懐かしい。
 
 さて、我々Cチームでは、「現代の批判的・否定的に思われている事象を肯定的・楽観的に捉え直し、新たな解釈を与える」という観点での発表となった。
 他のチームがどんな内容で来るかを踏まえ、我々は毛色の違う内容にするというこだわりを貫き通せたことに満足している。(最終的な順位は恐ろしくて聞いていないが。)
 伝えたかったメッセージ、相手を想う積極的な小さな関与を行うことに関しても共感も得られたようでもある。
 
 惜しまれるのは、キーフレーズが決まったのが発表日の1週間前の事の影響もあり、最終的なまとめまでと細部を詰め切れなかったことだ。
 案の定、総評でも未来へ繋がる為の戦略・道筋・具体的なアウトプットが示せなかったとの指摘を受けた。STRAMDでの取りくみである以上、いかに出されたテーマの抽象度が高くても、ビジネスの観点に重心を置くべきであった。
 抽象度の高い課題に対してはゴールラインをどう設定しコンセンサスをとるか、そこが大きな分岐点になると思われる。
 
 ともあれ、最終的にプレゼンまで漕ぎ着けたのは、メンバー個々の力量に寄る処が大きい。特に最後の1週間の追い込みは素晴らしかった。
 私事で第二子の誕生と重なったこともあり、最後は参加すらできなかった為、申し訳なさと感謝の気持ちが一杯である。
 他人からも学びを得ながら発展的な答えを導く一連のプロセスを体験し、一人で考えていただけでは想像もつかない結論にたどり着けたことは、とても良い刺激になった。
 また今回、課題に取組むにあたり、プロジェクトマネジメントのセオリーは敢えて無視したこともあり、良い反例と学びを得ることができた。この点に関しても今後の仕事でも活かされると思う。
 
 最後に、このタイミングで日本人らしさや常識など、普段の生活や仕事でも考える機会が無かったことに真剣に取組めた事は、今後のキャリアにおいて大変重要な意味を持つと考えている。引き続き、問い続けていきたい。

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Dチーム 記:吉田 恒

本日の講義は前期のグループワークの課題を発表するプレゼンテーション大会である。受講生が五つのグループに分かれ、それぞれのグループの成果を発表する。

■各グループの成果発表
「現代版 日本人の常識を提案する」という裾野の広い課題に対し、各グループ、前期の講義で得たものを駆使しつつ、実に様々な方法で情報収集や分析を行っており、成果の内容も大変に意義深い、有意義なものが提案できていたように思う。これらはSTRAMDの講義を得てこそ、また、同期生が各分野の一線で活躍しているプレーヤーであるからこそである。また、プレゼンの構成やスピーチなど、見せ方の部分でも様々な工夫がなされており、自分自身大変勉強となった。

■情報量の多い内容をうまく提案するには、、、
プレゼン大会の総評として、中西先生から「情報量の多い内容をより上手に提案する方法があるのでは」という指摘を頂いた。大阪大会では成果を一冊の本に纏めて提案を行ったグループがあるとのこと。見る側に驚きを与える秀逸な方法である。

■自身のグループワークを振り返って
グループワークは社会人となって初めての経験であった。約一ヶ月半にわたり各自多忙ななか、効率的に進捗が図れたのは、グループワークを進めるにあたっての枠組み、工程表が上手に作れていたからに他ならない。やはりどのような場合でも「見える化」が必要であることを再認識できた。
私自身、仕事では「合議して結論を導く」ことが多くなく、議論を「収束」させていくことの難しさを痛感した。これら、自身の動き方についてメンバーには迷惑をお掛けしてしまった。反省点も多い部分である。
グループワークから得たものも沢山ある。自身のグループが提案した「取り敢えずを言うべからず」は早速実践しており、仕事でも大いに役立っている。

講義の中での、一期生の方の総評に「ビジネスモデルへの落とし込みがしきれていない」とのご指摘があった。ただ一方で、各グループの発表から、実践すれば仕事に寄与するであろう「日本人の常識」の数々に気付かされた。これらを自身の行動・ビジネスに大いに活かしていきたい。

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Eチーム 記:林 恭平
「とにかく終わって良かった」発表が終わった率直な感想だ。

「現代版:日本人の新常識」
最終的な落とし所がまるで見えない中、漠然とスタートした前記課題。
この抽象度のとても高いテーマをどのように進めていくのか?
恐らくチームの皆も同じような気持だったのではないかと思う。

Eチームは幸いにも早いタイミングで、PAOSに訪問できたことによって
・情報収集→分析・整合→仮設・シナリオの加工→プレゼンテーション
 という進め方をチーム全体で確認・共有することができた
・それによってアンケート調査を早い段階で行えた
・その調査結果を拠り所とすることができた
それらが今となっては、良かったように思う。

各自仕事が忙しい中、できるかぎりミーティングを行い、毎回各自、課題を持ち帰り議論を進めていった。
ベストな解を出せたとは思わないし、もっと良くすることができたのかもしれない。
けれど、抽象度の高いテーマに対し「武士道」という提案・発表ができたこと、
そのプロセスを経験できたことが、とても重要だったように感じました。

以下“個人的”に思ったこと。
・グループワークを経験できた
・集合知を体感できた
・舵取りをしてくれる人の重要性
・PAOSやみんなのオフィスがすごくかっこいい
などなど、あげればキリがないのですが、
改めて「考えるスタンスをやめないこと」を続けようと思わされました。

この場を借りて、三嶋さん・本橋さん・小田さん・森田さん本当にありがとうございました。
自分にとってはこのチームのメンバーで作業できたことがとてもありがたかったです。

受講生の感想

記:三嶋 浩太

記:三嶋 浩太

今回のBlogは、優勝チームが、記するということで、
また、この授業のコマは、
従来の授業ではなく、課題発表のディスカッション時間ということもあり、
授業の内容というよりも、このチームでの課題への取り組みの感想など、
そんな内容がメインになっています。

STRAMD 2012年前期課題 「現代版:日本人の常識」

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気がついたら、チームのリーダーに拝命され、
気がついたら、プレゼンのデータができあがり、
気がついたら、発表の場になり
という感じで、
壮大なテーマの、山の頂を見上げて、
課題に取り組んでいたら、一夏がすぎてしまった約2ヶ月間。


■名誉ある一位に選ばれて

今回、私たちEチームが、5チーム中”僅差で”一位をいただくことになりました。

自分たちのアイデアに、もちろん愛着はありますが、
前回のプレゼンテーション大会や今回のディスカッション大会で、
各チームの発表を聞き、「そういう考え方もあるのか」と気付くことも多く、
ある意味、力作ぞろいで、その”僅差”というのは、実感しています。

前回のプレゼン、そして今回のディスカッションは、
このSTRAMDに集いし皆様の能力の高さを、
改めて実感する、そういう時間でした。



■「テーマパーク事業」に至った経緯

今回の課題のテーマは、漠然感もあり、
さまざまなアプローチが可能で、内容もいろいろとでてきます。

そんな中、わたしたち、チームEの課題の内容は、

日本人1000サンプルの意識調査
 ↓
「武士道」の道徳観に注目
 ↓
テーマパーク運営

という、一見すると「?」な内容にまとまりました。

かなり早い段階で、中西先生のPAOS訪問を実施していたのが、
功を奏したか、このような着想に至った要因と言えます。

 国:会社
国民:社員
常識・目標・行動:経営理念・事業計画

という構図を見立てることができ、
中西先生で取り組まれていた、
いろいろ企業での事例をPAOSで聞きながら、
その手法を参考に、

「この日本という国の構成員である日本人が、
 何を考え、何が必要で、どういうものだったら浸透できるのだろうか」

ということをデザインしていったと表現できます。


実際の各論に、いろいろな選択肢がある中、
今回の取り組みは、仕事というよりも、課題なので、
自分たちが楽しいと思える内容か、
という価値軸をもとに進めたら、

「テーマパーク」

というアイデアが残り、
膨らめていったということになります。



■チーム運営と「武士道」

私たちのプレゼンテーマのキーワードでもある

「武士道」「集団主義」「和」

それらのエッセンスは、
この課題をチームで取り組む中で、
自然と実践できてしまったのではないか。

仕事ではない、何も利がない課題でありながら、
その一つの目標に向けて、
各人の専門分野・得意分野をベースに、恊働体制ができ、
私がリーダーであったものの、
ミーティング風景の写真撮影などのアーカイビイングに勤しみ、
リーダーシップを特に使わずとも、
皆が優先的に、この課題に取り組み、
自然とモノごとが進んでいく。

このチームEのプロセスを振り返ってみると、
反省する点ももちろんありますが、
・誰が何をやる、役割分担などのチームプレイが自然とうまくとれた
・とある会議手法を取り入れ、意見の食い違いがほとんどなかった
・ミーティングはもちろんのこと、Facebook等も活用し、情報共有が活発だった
という点は、良かった点でした。
しかし、1・2期生の方から見れば、意見の激しいぶつかり合いがなく、
「スマート」あるいは「ドライ」に見えたのかもしれない。

また、こういう課題に終わらず、
仕事でも、同じような形で、恊働体制ができればと感じました。


■最後に

こういう課題のような形式ですと、
STRAMDで学んだことをトライアルでき、
非常によい仕組みだと思います。
私自身は、
(他のチームメンバーがどう思っているかは分かりませんが、)
こういうチームに分かれての課題は、またやってみたいと感じています。

最後に、この課題を取り組むにあたり、
いろいろとご協力をいただきました皆様に
この場をお借りして、お礼申し上げます。

ありがとうございました。


■チーム各人のコメント

ーーー
(本橋 徹也)
反省すべき点は多々あったと自覚していますが、
まずは、面目を保てたことにホッとしています。
さらに個人的なことを云えば、
副賞のPAOSオリジナルTシャツに大興奮。
貴重な一品を、一歩前進の証として捉え、
ありがたく頂戴いたします。


(小田 邦生)
STRAMDらしい壮大なテーマで挑戦しがいがありました。
反省するべきとこが多々あり、
あと一週間、あと一日あったらと思うと
もっと良い提案が出来たかと思いきりがありません。
しかし、決められた時間で、答え無き答えを議論するより、
「期日内にどこまでまとめ提案が出来るか」ということに
気付かせてくれたパオス訪問に早めにいけたのが
勝因だったのかもしれません。
そして、それぞれ仕事・経験の違うメンバーと
チームで出来たのが何よりの収穫!
出来れば、もう一度同じチームでやりたいくらいのメンバーでした。


(森田 志乃)
本課題を取り組むにあたって、
STRAMDで座学で学んだことを実践する場として、
プロセスを意識してチームメンバーと進められたのが
非常に良かったと感じています。
バックグラウンドの異なるチームメンバーから受けた刺激も多く、
また行き着いた武士道という思想も知れば知るほど奥深く、
充実した日々を過ごすことが出来ました。
今回は、多くの方々にご協力いただき、
アンケートも1000近い数のサンプルに至りました。
皆様の有益なご意見にヒントを得て、進めることができました。
ご協力いただいた皆様、誠にありがとうございました。

ーーー

デジタルハリウッド大学院と連携5年目 2017年度第8期開講

《STRAMD》

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