2020.11.09
ニューノーマル時代に学ぶべきCI・戦略経営デザインの本質全3回特別集中講座オンライン(ウェビナー)のお知らせ
2018.01.10
《STRAMD》2018年度第9期生募集記念 公開シンポジウム(無料)のご案内
2017.01.16
《STRAMD》2017年度第8期生募集記念 公開シンポジウム(無料)のご案内
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第34回 記:江幡菜美 金子先生の第三回の講義。 取り上げられたのは「名画」でした。 「絵画」は見る人によって評価が天と地ほど変わったり、ある時代には全く評価されなかったり、個々人でも年齢や経験の差、あるいは状況やタイミングによって目や心に映るものが変化することがあると思います。 「感動」は子供大人関係なくあったり、勉強してみて良さが分かったりするので、芸術へ感じ入ることが果たして先天的なものなのか後天的なものなのか・・・?考え出すと不思議が尽きません。 「この絵の何がいいの?!」と相手に対し思う時もあれば「この絵の良さがなんで分からないの?!」と言われる時もお互い様にあると思います。 私は尊敬している周囲の方々の評価が高い絵は「いやぁ、スバラシイネ!」と追従しやすい性質(たち)ですが、本当にわかっているのかどうかはともかく、本人はいたって真面目に感動しています。 非常に曖昧で不確かなものですが、しかしながら、確実にそこに、「惹きつけられる何かが在り感動している」ということも事実だと思います。 芸術についてうんうんと思っていると『ともすれば滑稽にも成り得るかもしれないことを、「在る」と信じる(信じ貫く)ことができるかどうか』という考えに至りました。 シンプルな事ですが、見えないもの(例えるなら芸術に限らず、信頼や尊敬、人との縁や自分に対する自信など)を信じることはとても難しいなぁと思います。 では、「名画」となるとどうなるか? 前述では私の主観を呟くばかりでしたが、今回のテーマはある種の客観的な視点から「名画」を選定することができるか?というものでした。 それは前回の講義の「美に絶対値はあるか?」という命題にも共通します。 金子先生は名画をより客観的に、歴史的に、そして哲学的にお話して下さいました。 美術の知識造詣が深く、金子先生独特の自論をお持ちだったので、いつも通り難しくもワクワクするような知的好奇心溢れる授業でした。 以下授業内容を簡単に記述致します。 *** 事前に出されていた課題は「西洋名画30選」。 個人の好みや趣向(好き嫌い)で選ぶのではなく、 ・西洋美術史上の重要な作品で ・おそらく日本人にはポピュラーで ・一般教養としても知っておくべき名作 広く汎用性のあるリスト、というのが前提でした。 一期生の時の課題は「名画300点を覚える」と聞いていたので、今期はとてもかわいい量でほっとしてしまいました。 (一期生の皆さんお疲れさまでした!) ポイントは、『どのような答えの出し方やリストがこの「課題」として最適解だっただろうか?(構想・戦略性・問題としての価値)』ということ。 それぞれのリストを見ながら、誰のセレクションがセンスがいいか?、この絵をリストに入れた理由は何か、どういった選出の方法が考えられるか?などディスカッションをします。 授業内では金子先生の「色による30選」「女性美と芸術30選」「人類の知的英知の軌跡30選」などなどさまざまな関係性で構成されたリストも発表されました。 そして二期生による集計値30選も。 選ばれた名画トップ10までを少し・・・。(下記) 1位 落穂拾い/ミレー 2位 モナ・リザ/レオナルド 3位 ヴィーナス誕生/ボッティチェリ 4位 真珠の首飾りの女/フェルメール 4位 ゲルニカ/ピカソ 6位 最後の晩餐/レオナルド 6位 接吻/クリムト 6位 叫び/ムンク 9位 民衆を導く自由の女神/ドラクロワ 10位 ひまわり/ゴッホ 10位 睡蓮/モネ 10位 ダヴィデ像/ミケランジェロ 10位 ダンス/マティス 10位 記憶の固執/ダリ … 全て載せてしまうとつまらないので、続きはSTRAMDの来年の講義でぜひ!笑 この名画については皆さん熱い自論があり、受講生内でも後々議論が交わされました。 「えーっ?!これ知らないのー?!」と言ったり、「これはないでしょう。笑」と言われてしまったり。 西洋だと言われていたのに北斎を選んだ受講生、名画って言ってたのにガウディを入れてしまう金子先生…。 その人の感性によって様々なので、とても面白かったです! 今回は客観的立場から選んだ30点でしたが、趣味嗜好で選んだ30点も聞いてみたいなぁと思いました。 金子先生、ありがとうございました! (2011.10.7 記)
第34回 記:江幡菜美
金子先生の第三回の講義。
取り上げられたのは「名画」でした。
「絵画」は見る人によって評価が天と地ほど変わったり、ある時代には全く評価されなかったり、個々人でも年齢や経験の差、あるいは状況やタイミングによって目や心に映るものが変化することがあると思います。
「感動」は子供大人関係なくあったり、勉強してみて良さが分かったりするので、芸術へ感じ入ることが果たして先天的なものなのか後天的なものなのか・・・?考え出すと不思議が尽きません。
「この絵の何がいいの?!」と相手に対し思う時もあれば「この絵の良さがなんで分からないの?!」と言われる時もお互い様にあると思います。
私は尊敬している周囲の方々の評価が高い絵は「いやぁ、スバラシイネ!」と追従しやすい性質(たち)ですが、本当にわかっているのかどうかはともかく、本人はいたって真面目に感動しています。
非常に曖昧で不確かなものですが、しかしながら、確実にそこに、「惹きつけられる何かが在り感動している」ということも事実だと思います。
芸術についてうんうんと思っていると『ともすれば滑稽にも成り得るかもしれないことを、「在る」と信じる(信じ貫く)ことができるかどうか』という考えに至りました。
シンプルな事ですが、見えないもの(例えるなら芸術に限らず、信頼や尊敬、人との縁や自分に対する自信など)を信じることはとても難しいなぁと思います。
では、「名画」となるとどうなるか?
前述では私の主観を呟くばかりでしたが、今回のテーマはある種の客観的な視点から「名画」を選定することができるか?というものでした。
それは前回の講義の「美に絶対値はあるか?」という命題にも共通します。
金子先生は名画をより客観的に、歴史的に、そして哲学的にお話して下さいました。
美術の知識造詣が深く、金子先生独特の自論をお持ちだったので、いつも通り難しくもワクワクするような知的好奇心溢れる授業でした。
以下授業内容を簡単に記述致します。
***
事前に出されていた課題は「西洋名画30選」。
個人の好みや趣向(好き嫌い)で選ぶのではなく、
・西洋美術史上の重要な作品で
・おそらく日本人にはポピュラーで
・一般教養としても知っておくべき名作
広く汎用性のあるリスト、というのが前提でした。
一期生の時の課題は「名画300点を覚える」と聞いていたので、今期はとてもかわいい量でほっとしてしまいました。
(一期生の皆さんお疲れさまでした!)
ポイントは、『どのような答えの出し方やリストがこの「課題」として最適解だっただろうか?(構想・戦略性・問題としての価値)』ということ。
それぞれのリストを見ながら、誰のセレクションがセンスがいいか?、この絵をリストに入れた理由は何か、どういった選出の方法が考えられるか?などディスカッションをします。
授業内では金子先生の「色による30選」「女性美と芸術30選」「人類の知的英知の軌跡30選」などなどさまざまな関係性で構成されたリストも発表されました。
そして二期生による集計値30選も。
選ばれた名画トップ10までを少し・・・。(下記)
1位 落穂拾い/ミレー
2位 モナ・リザ/レオナルド
3位 ヴィーナス誕生/ボッティチェリ
4位 真珠の首飾りの女/フェルメール
4位 ゲルニカ/ピカソ
6位 最後の晩餐/レオナルド
6位 接吻/クリムト
6位 叫び/ムンク
9位 民衆を導く自由の女神/ドラクロワ
10位 ひまわり/ゴッホ
10位 睡蓮/モネ
10位 ダヴィデ像/ミケランジェロ
10位 ダンス/マティス
10位 記憶の固執/ダリ
…
全て載せてしまうとつまらないので、続きはSTRAMDの来年の講義でぜひ!笑
この名画については皆さん熱い自論があり、受講生内でも後々議論が交わされました。
「えーっ?!これ知らないのー?!」と言ったり、「これはないでしょう。笑」と言われてしまったり。
西洋だと言われていたのに北斎を選んだ受講生、名画って言ってたのにガウディを入れてしまう金子先生…。
その人の感性によって様々なので、とても面白かったです!
今回は客観的立場から選んだ30点でしたが、趣味嗜好で選んだ30点も聞いてみたいなぁと思いました。
金子先生、ありがとうございました!
(2011.10.7 記)