2010年度 カリキュラム@デジタルハリウッド大学院 2010年度 カリキュラム@デジタルハリウッド大学院

日本文化論2

日付
2010年09月30日 18:30~
場所
桑沢デザイン研究所
概要
琳派:雅のルネッサンス
受講生の感想

記:日比 恒平

第42回 記:日比恒平

日本文化論 第2回 雅びのルネッサンス[琳派]

本日のテーマは桃山時代後期に興り元禄文化へとつながる琳派。
本阿弥光悦、俵屋宗達、尾形光琳、尾形乾山らが琳派の中心的な芸術家である。政治の中心が京都から江戸に移ったことにより、京都は文化的中心にシフトした。その京都において、琳派は町衆文化として発展をとげた。
特徴的な表現としては、金の使用、ふくらんだ半円型などがあるが、俵屋宗達の扇面にみられるようなトリミングの手法などは現代に通じるものがある。特に「何を取り入れ、何を捨てるか」という日本デザインの本質が琳派にはある。

という趣旨の内容でした。
印象に残ったのは、内田先生が日本文化を研究するに至ったきっかけだった。日本的なものから離れようという意識を持って仕事をしていたにも関わらず、あるとき海外のジャーナリストから「デザインが非常に日本的だ」との指摘をうけたときに、日本文化をもう一度見直そうと思われたとのことだった。
デザイナーの育った環境、生活をとりまく様々なもの、歴史を通して培われてきた様々な文化的要素は自然にデザインのどこかに現れるのだろう。また、我々も自分の文化に近いものが「取り入れられ」遠いものが「捨てられて」いるデザインに対して、自然に魅かれるのではないかと思うと文化とデザインの奥深さを改めて実感させられたように思う。

《STRAMD》

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