2020.11.09
ニューノーマル時代に学ぶべきCI・戦略経営デザインの本質全3回特別集中講座オンライン(ウェビナー)のお知らせ
2018.01.10
《STRAMD》2018年度第9期生募集記念 公開シンポジウム(無料)のご案内
2017.01.16
《STRAMD》2017年度第8期生募集記念 公開シンポジウム(無料)のご案内
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第24回 記:中川直樹 Twitterの国内利用者が1,000万人を超えたというアナウンスが最近あった。 mixiに関しても会員は2,000万人、GREEやモバゲータウンも各1,500万人人以上の会員数をほこるという。今の世の中の注目の的は、ソーシャルメディアにあるといっても過言ではない。 企業もWEB戦略において、今まではマスメディアと自社メディアをコントロールしていればよかったのだがソーシャルメディア(ブログ、ミニブログ、投稿、情報シェアサイト)の出現と利用率の爆発的な伸びにより無視できなくなってきた。そこには、デジタル化されたこの世の中で、人の一日に得る情報量が爆発的に多くなった事、Webというインフラを通してPCや携帯を使い不特定多数の人との情報共有が簡単になった事により、ブランド醸成のメソッドが大きく変わった事がうかがえる。 昔は、フォーリング・ダウン形式のごとく企業やブランドが作り上げる付加価値、メッセージを消費者が広告や神話を通しそのまま素直に受け止めていた。今は、消費者同士が商品価値の真偽を語り合い、時にはソーシャルメディアなどでコミュニティを作り上げ、独自のジャッジを下すようになったし、また、当然ではあるが、企業メッセージより実際のユーザーのクチコミ情報を求めるようになってきている。企業ドミナント思考から消費者ドミナント思考へとなったという事だ。 ただ、悪い事ばかりでもない。企業における商品開発部門(R&D)などにおいてより消費者の意見や的確な趣向を取り入れやすくなっているのも事実だと思う。 そして「Webセントリックマーケティングの神髄」は、実はここにあるのでは?!と、私は思っております。 現代におけるマス広告は、付加価値を消費者にすり込ませるというより、アテンションとアナウンスでしかなくなってきた。そんな中、広告の流れは「商品訴求」より「コンテンツ」へ、また「メディアミックス」ではなく、より各メディア特性にチューニングされた「クロスメディア」へと移っていった。 また現代の流れとして、コカ・コーラなどは独自ファン・サイトの会員数が数百万人を有しており、自社メディア内に他社広告を採用するなどマスメディア化されているというのもWeb独自の発展系として特筆すべき点である。 アン・コントーラブルとなった現代の消費者を如何にマニピュレイトするかという事で、必然的に企業がすすんでソーシャルメディアに入り込むのは当然であるが、この状況の行きつく先は、結局、独自性を持った企業力、ブランド力が全てであると思っている。そういう意味でも、ソーシャルメディアブームが落ち着き、その後のマーケティング手法、思考がどのように変化するのか、とても楽しみです。 最後に。 中小企業のWebへの取り組みという事で筆者が語らせていただたいたインタビュー記事もあるのでご参考までに。 http://www.microsoft.com/japan/business/web/interview01.mspx 学ぶって楽しいですね! 石黒先生、池田先生、ありがとうございました。
第24回 記:中川直樹
Twitterの国内利用者が1,000万人を超えたというアナウンスが最近あった。
mixiに関しても会員は2,000万人、GREEやモバゲータウンも各1,500万人人以上の会員数をほこるという。今の世の中の注目の的は、ソーシャルメディアにあるといっても過言ではない。
企業もWEB戦略において、今まではマスメディアと自社メディアをコントロールしていればよかったのだがソーシャルメディア(ブログ、ミニブログ、投稿、情報シェアサイト)の出現と利用率の爆発的な伸びにより無視できなくなってきた。そこには、デジタル化されたこの世の中で、人の一日に得る情報量が爆発的に多くなった事、Webというインフラを通してPCや携帯を使い不特定多数の人との情報共有が簡単になった事により、ブランド醸成のメソッドが大きく変わった事がうかがえる。
昔は、フォーリング・ダウン形式のごとく企業やブランドが作り上げる付加価値、メッセージを消費者が広告や神話を通しそのまま素直に受け止めていた。今は、消費者同士が商品価値の真偽を語り合い、時にはソーシャルメディアなどでコミュニティを作り上げ、独自のジャッジを下すようになったし、また、当然ではあるが、企業メッセージより実際のユーザーのクチコミ情報を求めるようになってきている。企業ドミナント思考から消費者ドミナント思考へとなったという事だ。
ただ、悪い事ばかりでもない。企業における商品開発部門(R&D)などにおいてより消費者の意見や的確な趣向を取り入れやすくなっているのも事実だと思う。
そして「Webセントリックマーケティングの神髄」は、実はここにあるのでは?!と、私は思っております。
現代におけるマス広告は、付加価値を消費者にすり込ませるというより、アテンションとアナウンスでしかなくなってきた。そんな中、広告の流れは「商品訴求」より「コンテンツ」へ、また「メディアミックス」ではなく、より各メディア特性にチューニングされた「クロスメディア」へと移っていった。
また現代の流れとして、コカ・コーラなどは独自ファン・サイトの会員数が数百万人を有しており、自社メディア内に他社広告を採用するなどマスメディア化されているというのもWeb独自の発展系として特筆すべき点である。
アン・コントーラブルとなった現代の消費者を如何にマニピュレイトするかという事で、必然的に企業がすすんでソーシャルメディアに入り込むのは当然であるが、この状況の行きつく先は、結局、独自性を持った企業力、ブランド力が全てであると思っている。そういう意味でも、ソーシャルメディアブームが落ち着き、その後のマーケティング手法、思考がどのように変化するのか、とても楽しみです。
最後に。
中小企業のWebへの取り組みという事で筆者が語らせていただたいたインタビュー記事もあるのでご参考までに。
http://www.microsoft.com/japan/business/web/interview01.mspx
学ぶって楽しいですね!
石黒先生、池田先生、ありがとうございました。